「レイヤーとシャギーってどう違うの?」
この記事を読んでいる方は、上記の疑問を抱いていると思います。
今回は意外と知らないレイヤーとシャギーの違いや、レイヤーやシャギーを入れたカットのメリット&デメリットを美容師が解説します!
CONTENT
美容師解説!レイヤーとシャギーの違い
結論から言いますね。
レイヤーとシャギーは全く違うものです!
それそれの違いがわかるように、「レイヤーとは何か?」「シャギーとは何か?」を解説していきます。
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レイヤー(レイヤーカット)とは?
レイヤーというのは、段のことです。
上の方が短く、下に向かうに連れて長くなるようにカットするのが、レイヤーカット。
昔は「段カット」とも呼ばれていましたね。
世代によっては「段カット」の方が馴染みがあるかもしれません。
ちなみにレイヤーカットとは逆に、上の方が長く下の方が短くなるようにカットする方法は「グラデーションカット」と呼ばれます。
グラデーションカットを用いた髪型は、マッシュヘアなどですね。
↑ちなみにレイヤーカットをすると、このような感じのスタイルになります。
上の方の髪が、全体より短くなっているのがわかるかと思います。
レイヤーを入れると軽さを出したり、立体感のあるスタイルに仕上げたりすることができるんですよ。
シャギー (シャギーカット)とは?
シャギーというのは、毛先を軽くするために梳いたり削いだりすることです。
シャギーカットを行うことによって、毛先に動きが出たり軽やかな印象になったりする効果があります。
↑シャギーカットをすると、このように毛先が先端に向かって細くなります。
束感も出ているのがわかりますよね。
軽さや動きを出すためのカット方法なので、前髪や顔周りの髪にシャギーカットを施すことが多いです。
またショートヘアやショートボブの襟足にも、シャギーを入れることが結構あります。
レイヤーを入れるメリット&デメリット
レイヤーとシャギーの違いが分かったところで、レイヤーやシャギーを入れることのメリットとデメリットを説明していこうと思います。
まずはレイヤーを入れるメリットとデメリットを解説しますね。
◆メリット
- メリハリのあるスタイルになる
- 軽やかさを出したりふんわり感を出したりすることができる
- 動きが出やすくなる
◆デメリット
- 入れ方を間違えると広がりの原因になる
レイヤーを入れるとメリハリのあるヘアスタイルにすることができます。
そして軽さを出したりふんわり感を表現したりすることもできますよ。 ちなみにレイヤーは全体に入れることもありますし、部分的に入れることもあります。 全く入れないスタイルだと重たくなったり野暮ったく見えてしまうので、多少は入れた方が良いでしょう。 ただレイヤーの入れ方を間違えてしまうと、髪の広がりの原因になったり、まとまりにくくなったりすることも。 その人の髪質や毛量、骨格などを考慮してレイヤーを入れていく必要があります。
シャギーを入れるメリット&デメリット
次にシャギーを入れるメリットとデメリットを解説します。
◆メリット
- 毛先に動きや軽さが出る
- おしゃれな雰囲気になる
◆デメリット
- 入れすぎるとパサパサする
- 髪がまとまらなくなる
軽やかな雰囲気を出すことができるので、前髪やサイドの髪には特にシャギーを入れることをおすすめします。
それからショートヘアの襟足にも、シャギーを適度に入れた方が良いですね。襟足の髪にシャギーを入れると軽さが出て、首がほっそり見える効果も期待できます。
特に丸顔の方は、顔周りの髪にシャギーを入れてあげるとすっきり見えて良いですよ! ただし、シャギーを入れると毛先に軽さを出すことができますが、入れすぎはNGです!
毛先を軽くしすぎてしまうと、パサつきの原因になるからです。
また髪がまとまりにくくなってしまうこともあります。 シャギーに限らず「梳く」という工程は結構難しいもので、失敗してしまうと髪の見た目や手触りが悪くなってしまうので注意しないといけません。
↑こちらは梳きすぎの例です。
これはシャギーではなく単に梳いているだけだと思いますが、かなり毛先がスカスカになっていますよね。
こういう状態になってしまうとまとまらないですし、見た目も良くないです。 もし梳きすぎによってこのような状態になってしまった場合は、カットで修正する必要があります。
梳くのに失敗した部分を正しくカットしてあげれば、afterの状態まで持ってくることが可能です!
レイヤーやシャギーはどんな人におすすめ?
先ほども書いたように、一切レイヤーもシャギーも入れない髪型は野暮ったく見えやすいです。
そのため基本的には、どんな方であっても適度にはレイヤーやシャギーを入れた方が良いと思います。 なので「ほとんどの方におすすめ」と言えるでしょう。 ただし、レイヤーやシャギーの入れ方や全体のデザインは、しっかり考える必要があります。
何故かと言うと、一人一人髪質も毛量も違う上に、理想としているヘアスタイルも違うからです。 例えば「毛先がぱっつんになっている切りっぱなしボブにしたい!」というお客様の髪の毛にシャギーを入れたら駄目ですよね。
シャギーカットしてしまったら、ぱっつんにはならないからです。 またレイヤーやシャギーは、入れ方によっては少し古臭い印象になってしまうこともあります。 なので全体のデザインはトレンドを意識して作っていく必要があります。
そのあたりは、美容師のセンスの問題でもありますね。
レイヤーやシャギーを入れた髪に使いたいワックス
レイヤーやシャギーを入れた髪は、どうしてもまとまりにくくなります。
なのできれいに見せるためには、スタイリング剤を使った方が良いです。
特にワックスを使ってあげると、束感もきれいに出すことができますよ!
↑こちらはプリュムワックスをつけて仕上げた髪です。かなりツヤが出ているのが、写真でも分かりますよね。 またワックスはセット力が高いアイテムなので、動きや束感などもしっかり出すことができます。
レイヤーやシャギーを入れている髪に使うのにぴったりなんですよ!
↑ちなみに「セットしていないかのような抜け感のある自然なヘアスタイルが好き」という方には、プリュムヘアオイルとプリュムワックスの併用もおすすめです。
ヘアオイルには、保湿力がありツヤは出ますがセット力はありません。
なのでかなりナチュラルな髪型に仕上がります。 ただヘアオイルだけだと、束感を出したりトップのふんわり感をキープしたりすることはできません。
なのでヘアオイルを全体的につけたあと、少量だけワックスをプラスすることをおすすめしています。 そうすると、全体的には自然なのに適度に束感やまとまり感もある、絶妙なスタイルにセットすることができるんですよ。
このように、まとまりにくい&広がりやすい髪質の方にも効果を実感していただいています。
どんなスタイリング剤を使えば良いか分からない方や、現在使っているスタイリング剤が合わないように感じている方は、試してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
今回は混同しやすい「レイヤーとシャギーの違い」について、解説しました。 レイヤーとシャギーは一般の方からは「同じものなんじゃないの?」と勘違いされることが多いですが、今回ご説明したように、この2つは違うものなんです。
この記事が、レイヤーやシャギーについての理解を深める手助けになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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