サロンで「髪をすかない方がいい」と、言われたことってありますよね。
それってどうしてなの?
そんな疑問を美容師にきいてみました。
髪をすかないことにはちゃんと理由があったのです。
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。
髪が多いのに「すかないほうがいい」といわれる3つの理由
毛量が多い場合には、適度な毛量調整のため、髪をすいた方が良いとされるのが一般的です。
全体的なバランスやデザインを考えて髪をすくことで、動きのある髪型にできるのがその理由です。
しかし、そのような髪質でも美容師さんから「髪をすかないほうがいいですよ」と言われてしまうのことがあります。
その理由は以下の3つです。
- 髪をすくと広がる髪質である
- 失敗してしまう可能性がある
- 毛先が傷んでいる
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1.広がりやすい髪質ならすかないほうがいい
美容師さんが髪をすかないほうがいい、と提案する理由でもっとも多いのは実際に髪をすいてしまうと広がってしまう髪質であること。
髪をすくと広がりやすいのは以下のような髪質です。
- 水分が少ない乾燥毛
- くせのある髪
水分が少ない髪は、1本1本の髪に重みがなく、すいてしまうと広がりやすいです。
くせ毛はある程度もみがある方がまとまりやすい傾向にあります。
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2.失敗リスクを避けるため
髪をすくことは意外と失敗しやすい施術です。
セニングシザーと呼ばれるすきバサミを使うと、短い毛がたくさんできます。
この短い髪が長い髪を押し上げて膨らんだり広がったりすることに。
とくに内側だけをすいてしまうと、修正が難しいです。
美容師、といってもテクニックに得手不得手があります。
- カットとカラーは得意だけれど、パーマは苦手な美容師
- カットとパーマは得意だけれど、カラーは苦手な美容師
- カットもカラーもパーマも苦手だけれど、シャンプーは得意な美容師
髪をすくという施術(セニング)は、髪型の仕上がり具合を大きく左右します。
このような理由から、お客様に確認をしながら段階的にすいていくのが一般的です。
いきなり多めにすいてしまうと、取り返しがつかなくなってしまうため、
これくらいでいかがですか?
お客様「もう少しすいてください」
これくらいでいかがですか?
お客様「もう少し」
これくらい?
お客様「このくらいで」
といった会話が必要です。
コミュニケーションがうまくとれないと、程よいすき加減にならないこともあります。
だからこそ、自分で髪をすくのが苦手とわかっている美容師さんは、失敗するリスクを避けて「髪をすかないほうがいい」=髪をすかない髪型にしましょう、と提案することがあります。
すなわち、髪をすかないほうがいい、と言われる理由のひとつは美容師さん自身が髪をすくのが苦手、という意味も込められていると考えられます。
そのほか、ベースカットが崩れていたり、修正するにはそもそもすかないほうがいい、という理由から「今回はすかないでおきましょう」と提案されることがあります。
3.毛先が傷んでいる
髪の毛は毛先から傷んでいく性質があります。
傷んでいる髪は毛髪密度が低下し、ハリとコシがなくまとまりがない状態になります。
その場合は傷んでいる部分をカットし、セニングを控えて、重たさを持たせてスタイリングしやすくすることがあります。
髪をすき過ぎない&スタイリング剤でボリュームダウン
髪の毛をすいてしまうと逆に広がってしまう場合は、ヘアバームを使ってスタイリングすることをおおすすめします。
傷んでしまった髪や、くせ毛は外気の湿気をスポンジのように吸い込むことで膨張してより広がりが増してしまうことがあります。
そのような状態を防ぐのが、油分でできたヘアバームです。
ボリュームダウンするスタイリング方法は以下のとおりです。
髪をすかずにボリュームダウン
ドライヤー、ヘアオイル、ヘアバーム(ワックス)を使います。
- 髪の毛を根本からしっかり濡らす
- タオルで水気を拭き取る
- 毛先→中間→根本コーミングする
- 毛先から全体へヘアオイルを馴染ませる
- ドライヤーで髪を乾かす(根本から乾かす)
- ある程度乾いてきたら優しく髪を引っ張りながらドライヤーでブロー
- ドライヤーの冷風を上から当てて、髪の毛を冷ます
- ヘアバームを軽く馴染ませる
ヘアオイルの使い方
5,800円(税込)〜
ワックスの使い方
(ヘアバーム ソフト)60g
3,500円(税込)〜
ヘアオイル&ワックスの2STEPスタイリング
9,300円(税込)〜
関連記事 プリュムヘアケアのヘアオイルとワックスで簡単!2STEPアウトバストリートメント
髪はすかないほうがいい?まとめ
髪をすかない方がいいのは以下のような時です。
- 髪をすくと広がる髪質である
- 失敗してしまう可能性がある
- 毛先が傷んでいる
髪をすくと広がる髪質:乾燥毛やくせ毛さんは、無理にすいてしまうと逆に広がってしまします。
失敗してしまう可能性がある:ベースのカットの状態や美容師の得意不得意によってすかない場合があります。
毛先が傷んでいる:毛先が傷んでいる場合はセニングせず、長さ自体をカットする場合があります。