髪の毛に指を通したとき、引っかかる、やたらとコームが絡まる。
子どもの寝癖を直そうと思ったら、毛先が絡まって大変なことに!
そもそもなぜ、髪はこんなにも絡んでしまうのでしょうか?
髪が絡まる3つの原因と、その対処方法について解説します。
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。
なぜ髪が絡まるのか、主な3つ原因とは?
朝のヘアセットで髪をといていると髪が絡まってひっかかる、その原因は主に以下の3つが考えられます。
- 髪が細いために絡まる
- 髪の取り扱いが間違っていることにより髪が傷んで絡まる
- 薬剤ダメージを受けた髪が傷むことにより絡まる
それぞれの項目について詳しく説明します。
あなたの髪が絡まる理由はどれに当てはまるのか、チェックしてみてくださいね。
髪が細いことが原因で絡まる
柔らかい軟毛・猫っ毛の髪質は髪が絡まりやすいという特徴があります。とくに小さなお子様は髪の毛が細いので、絡まりやすい傾向に。
そんなときは無理に引っ張ったりせず、ゆっくりとくしやブラシでときほぐしましょう。
髪の絡まりをほぐすコーミングのコツ
- 毛先から順番に細かく分けてコーミング。絡まる時は、コームを少し寝かせて通すと良いでしょう
- 絡まりがひどいところは部分的に濡らすか、ヘアオイルをつけて摩擦を減らしましょう。
- 根元以外をブラッシングする時は髪が抜けないように、髪の中間から下あたりの束を手で掴んでください。
間違った髪の扱い方でダメージが!髪が絡まる原因に
間違った髪の扱い方により、髪にダメージが蓄積していることも原因の一つです。
- 絡まる髪を無理にブラッシングでとこうとする
- 濡れた髪をタオルで力強く拭き取る
- シャンプー後に自然乾燥、または濡れたまま寝てしまう
- ドライヤーの温風を近い位置から当てている
- アイロン、コテの設定温度が180℃と高温
こうした間違った髪の取り扱い方はも髪に物理的ダメージを与え、髪が絡まる原因となります。
ブリーチやパーマによるヘアダメージ
ブリーチやパーマは薬剤を浸透させるために、一度毛髪のキューティクルを開く必要があります。
そうすることで、髪の毛表面がささくれのような状態になるため、どうしても内部の水分やタンパク質が流出してしまいます。
髪は肌と違って、ケラチンタンパク質の繊維で出来ているため、自己再生できません。
傷んでしまった髪はトリートメントでメンテナンスしてあげましょう。
トリートメントで指通りの良い髪に!髪の絡まりを防ぐ
髪の絡まりを防止するためには、毛髪補修できるトリートメントを。
トリートメント剤は髪の毛内部の損傷部分に吸着するように作られています。カチオンイオンをもつペプチドやポリペプチドの作用により[1]、髪の毛表面をコーティングし、うるおいを与え、指通りを良くします。
また、静電気による髪同士のくっ付きも起こりにくくなりますから、冬場特有の絡まり対策にも。
髪の絡まりに!人気サロンのトリートメント施術例
- ヘアメイクアーティスト
- 斎藤 渓@loreminatomirai
- 横浜みなとみらいで有名な髪質改善サロン「ロア-LORE-」のオーナー。
ハイライトのカラー、縮毛矯正履歴があるお客さま。
ヘアダメージを考慮し、酸性のヘアカラーで寒色系ブラウンに染めた後、毛髪補修のためにトリートメントを。
見た目にも艶が出て、指通りも滑らかになりました。
縮毛矯正や、ブリーチをしていてダメージが気になる場合は、髪質改善サロンもぜひ検討してみてくださいね。
毛髪診断士アドバイス
おうちヘアケアで、お風呂の中で使うインバストリートメント(洗い流すトリートメント)だけでは髪の乾燥、パサつきが緩和できない!という場合にはアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)の使用が効果的です。
髪の絡まり防止に、アウトバストリートメントはヘアオイルが便利
髪の絡まりをほどく、普段のダメージ補修に、ヘアオイルは1つは持っておきたいアイテム。
合成香料、合成着色料不使用の無香料タイプだからお子様でも使いやすい!
編集部セレクト
5,800円(税込)〜
絡まる髪は優しく扱って、髪質に合わせたヘアケアも取り入れて
髪が絡んでしまう主な3つの理由と、対策についてまとめます。
髪が絡まる原因
- 髪が細いために絡まる
- 髪の取り扱いが間違っていることにより髪が傷んで絡まる
- 薬剤ダメージを受けた髪が傷むことにより絡まる
髪が絡んでしまった時のコーミングのコツ
- 毛先から順番に細かく分けてコーミング。絡まる時は、コームを少し寝かせて通す。
- 絡まりがひどいところは部分的に濡らすか、ヘアオイルをつけて摩擦を減らす。
- 根元以外をブラッシングする時は髪が抜けないように、髪の中間から下あたりの束を手で掴んで。
髪が絡まらないようにする対処方法
- ヘアトリートメントによるメンテナンス
- それでもパサつきが気になる場合はアウトバストリートメントも取り入れて
ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考文献
[1] 新ヘアサイエンス 第2版