ヘアカラーをした後に気になるのが色落ち。
「できるだけ染めたての発色が続いたらいいのに」と思っても、だんだん色が抜けていくのがヘアカラーの宿命。
サロン髪を染めた後、美容師さんに「今日はシャンプーをしないでくださいね」と言われることもありますよね。
では、カラー後は何日目からシャンプーするのが正解なのでしょうか?
- ヘアメイクアーティスト
- Shin@shinqn
- PEPPU TOKYOの創立メンバー。
創造性豊かなカラーリング、デザインカットで一躍人気の美容師に。
カラー後のシャンプーは24時間経ってから
一般的に美容室で使用されるヘアカラーはアルカリカラーと言われる染毛剤です。
髪の毛の太さ、ダメージ具合には個人差があるため明確な定義はありませんが、おおよそ24時間でカラーが定着すると言われています。
すなわち、ヘアカラーをした当日はシャンプーを控えておきましょう。
髪を洗いたくなったら湯シャンを。
もし汗をかいてしまったり、臭いが気になるときは「髪を染めた日にシャンプーしてもいいの?色落ちが気になる」を読んでみてくださいね。
当日髪を洗いたくなったら?湯シャン+トリートメントがおすすめ
髪を染めた当日は「お湯だけ洗い+トリートメントですすぐ」方法がおすすめ。
じつはお湯だけでも髪の毛や頭皮の汚れの約80%は落とすことができます。
トリートメントやリンスは髪のコンディションを整える目的でつくられており、一般的に弱酸性です。
お湯洗いだけの状態よりも、より髪が安定する「等電点」に近づくのでトリートメントを使った方が指通りもなめらかになります。
もしシャンプーを使う場合はトリートメント同様、弱酸性のものが良いでしょう。
カラー後におすすめの弱酸性シャンプー&トリートメント
4,900円 (税込)
11,000円 (税込)
8,980円 (税込)
アミノ酸、ヘマチン、ケラチン配合。優しい洗い心地とダメージ補修でカラー後のケアを。
色落ちを防ぐ、ヘアカラー当日のお湯洗い方法
正しい湯シャン方法を解説します。
この方法はカラー後のケアだけでなく、普段のシャンプー前の予洗いや普段から湯シャンにしたい人にも使える方法ですのでぜひマスターしてみてくださいね。
ブラッシング
髪を濡らすの前に軽くブラッシングをして、頭皮と髪の埃を落とします。
このときに髪の絡まりも取れるため、湯シャン中の摩擦によるヘアダメージ軽減にも役立ちます。
使うブラシは頭皮と髪に優しい使い心地の「ウッドブラシ」がおすすめ。
頭皮に程よい刺激を与え、血行促進効果やリラクゼーション効果をもたらします。
3,200円(税込)〜
ぬるめの38℃から40℃のシャワーでしっかり濡らす
湯シャンに限らず、髪を洗うときのシャワー温度は38℃から40℃にしましょう。
38℃より低いと頭皮についた油汚れを落とすことができませんし、熱すぎても頭皮と髪の乾燥の原因になるからです。
頭皮と髪はシャワーでしっかり全体を濡らしながら、汚れを浮き上がらせていきましょう。
3分くらい時間をかけてくださいね。
指の腹で頭皮をマッサージするように洗う
頭皮と髪の毛が全体的にしっかりと濡らすことができたら、指の腹で頭皮をマッサージするように洗っていきます。この時爪をたてたり、髪をゴシゴシと擦らないように注意しましょう。
髪の毛に摩擦を与えてしまうと、キューティクルが傷つき、カラーの色落ちにつながります。
しっかりとすすぐ
お湯だけで髪を洗うと、普段のシャンプーと違って泡がないため、すすぎの目安がわかりづらいものです。
そんなときは、目安時間を3分としてすすぐと良いでしょう。
このとき、シャワーの水圧を頭皮にしっかり当てるのがコツです。
ヘアトリートメントを毛先を中心に塗布
ヘアトリートメントを使うと、ヘアカラー剤でアルカリ性に傾いた毛髪環境を弱酸性環境にすることができます。
髪の毛が最も安定する「等電点」はpH5.5の弱酸性です。
お湯洗いだけでは弱酸性にもっていくことはできません(水のpHは6.5で中性であるため)。
そのような理由から、カラー後はトリートメントの使用をおすすめします。
その他、トリートメントは髪指通りを良くして、摩擦を軽減しますから、ヘアダメージによる退色の予防も期待できます。傷みやすい毛先を中心に塗布しましょう。
髪の傷みが気になるならアウトバストリートメントを
ヘアカラーをすると髪の毛は少なからずダメージを受けます。わたしたちの髪の毛はケラチンを主とした「繊維のようなもの」でできています。一度伸びてきた部分の毛髪は、損傷しても自己再生ができません。
ヘアトリートメントだけでは期待したような指通りが得られない場合、あるいはヘアダメージの予防をしたい場合は髪を乾かす前にアウトバストリートメントを付けると良いでしょう。
とくに、濡れた髪はデリケートです。ドライヤーで髪を乾かすときは熱ダメージと摩擦ダメージを受けやすいですから、髪の毛を守るという観点でも普段からヘアオイルなどのアウトバストリートメントを使うことをおすすめします。
カラー後のヘアケアに使いたい◎毛髪補修できるヘアオイル
5,800円(税込)〜
毛髪補修成分として以下のものを配合しています。
- イソステアロイル加水分解ケラチン
- イソステアロイル加水分解コラーゲン
- イソステアロイル加水分解シルク
カラーの色落ちを遅らせたい!そんなときはどうする?
ヘアカラーは染めたその瞬間から少しづつ色落ちしていいます。
色落ちすると、赤みが出たり、黄ばみがでたりします。カラーが褪色する主な原因はシャンプーと熱ダメージです。
頭皮や髪の汚れを落とすために配合されている界面活性剤の働きにより、少しづつ色が落ちていきます。
また日頃からヘアアイロンを使用する人は熱ダメージを受けやすく、ヘアカラーの色落ちも早くなる傾向にあります。
これらを防ぐために、3つの点に注意しましょう。
予洗いをして、シャンプーの使用量を減らす
シャンプー前にお湯だけで洗う「予洗い」で、頭皮と髪の約8割の汚れを落とすことができます。
シャンプーの泡立ちが格段によくなり、使用量を減らすことができます。
使用量が減ればその分カラーの褪色を防ぐことができますし、汚れが多い日でも2度洗いしなくで済みます。
毛髪補修成分配合のシャンプーでダメージ補修を
高温のヘアアイロンやドライヤーの熱で傷んでしまった髪は、自己再生ができません。
ダメージヘアは毛髪表面のキューティクルがささくれのように剥がれて、内部のタンパク質と水分が抜けてしまっている状態。
そんなときは、毛髪補修成分が配合されたシャンプーとトリートメントでメンテナンスしてあげましょう。
トリートメントはダメージを受けた毛髪内部まで浸透し、補修する効果があります。さらに、パサつく髪も保湿してくれるため、ツヤもでて美しい髪を維持できますよ。
熱から髪を保護する成分が含まれているヘアケア製品を使う
ドライヤーの熱や、ヘアアイロンの熱から髪を守ったり、ダメージそのものを補修する成分は以下のとおり。
- メドウフォーム-δ-ラクトン:60℃以上の熱を加えることで髪のキューティクルを整える働きがある
- γ(ガンマ)-ドコサラクトン:熱を加えるとキューティクル部分に入り込み、髪と結合しハリとコシを与える
酸と熱の力でダメージを補修するヘアマスク
3,800円(税込)〜
3日に1回、いつものトリートメントの代わりに使うだけ、本格サロンケアができるヘアマスク。
カラー後のシャンプーは24時間経ってから!色落ちを遅らせるコツまとめ
カラー後の色落ちを遅らせる※コツをまとめます。
- カラー後のシャンプーは24時間経ってから
- 洗うなら湯シャン+トリートメント
- シャンプーをするなら弱酸性のものを
- ダメージ補修できるアウトバストリートメントを使う
- 熱保護成分の含まれたヘアケアアイテムを使う
ぜひ参考にしてみてくださいね。
※ヘアダメージ予防効果