朝、ヘアセットをしていると切れ毛や枝毛に気づくこと、ありますよね。
髪の毛がぷつっと切れてしまう切れ毛と縦に裂けてしまう枝毛。見た目があまり良くないだけではなく、髪からの危険信号でもあります。
そこで、今回は現役美容師さんになぜ切れ毛や枝毛ができてしまうのか?どうすれば予防・対策ができるのか?詳しく解説してもらいました。
大切な髪の毛を健やかに維持するために「今」できること、ご紹介します。
なぜ切れ毛や枝毛になってしまうのか、考えられる3つの原因
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。
切れ毛や枝毛がちらほら見える髪は、パサついてボサボサであることがほとんど。
できれば髪の毛がそういう状態のままなのは避けたいもの。
まずはなぜ切れ毛や枝毛が出来てしまうのか、考えられる原因について解説します。
切れ毛や枝毛の原因に!濡れた髪は必ず乾かすこと
お風呂やシャワーの後、タオルで水気を拭き取るものの、ちょっと濡れたままにしてしまうこと、ありませんか?
髪の自然乾燥は切れ毛や枝毛の原因に。
髪の毛は中心にメデュラ、その周囲をコルテックスと呼ばれるタンパク質構造が取り囲み、最も外側にキューティクルと呼ばれるウロコ状の構造が並んでいることで、毛髪内部を守っています。
そのキューティクルは髪が濡れると開きやすく、その状態が続くと髪内部の水分やタンパク質が流出、髪が傷む原因に。
髪を濡れたままにするのはやめてしっかりドライヤーで乾かすようにしましょうね。
間違ったヘアケア・ヘアセット方法は切れ毛や枝毛の原因に
続いての切れ毛、枝毛の原因は間違ったヘアケア、ヘアセットの仕方。
普段の何気ない髪の扱いが、実はダメージを与えてしまっているものもあります。
濡れた髪をタオルで拭く時にガシガシと力を入れるのはNG。濡れた髪=キューティクルが開いている状態ですから、髪同志による摩擦が発生すると髪にダメージを与えてしまいます。
ドライヤーも、使い方には気を付けて。高い熱にも髪の毛は弱いため、近づけすぎないように気を付けながら、先端を細かく振ってブローしましょう。
美髪に近づくドライヤーのかけ方のポイント
- 髪のキューティクルに沿って、根元→中間→毛先の順に乾かす
- ドライヤーの温風は同じ箇所に当て続けない
ヘアアイロンの温度設定
ヘアアイロンは180℃の高温の方がスタイリングの持ちがいい分、髪へのダメージが大きくなってしまいます。
- 150℃程度低温なら時間をかけてスタイリング
- 180℃の高温なら手早くスタイリング
これら2つは美容師の意見も分かれるところですが、ヘアアイロンの扱いに慣れていない場合は、普段使うヘアアイロンの温度を150℃にすることをおすすめします。
まずは150℃からスタートし、慣れてきたら徐々に温度を上げていくのが良いでしょう。
髪へのダメージが大きいパーマやヘアカラー
パーマやブリーチ・ヘアカラーは髪へのダメージが大きな施術。これらの施術を受ける場合はダメージ対策のための髪の状態に合わせたヘアケアが大切です。
施術後、そのまま何もしないと髪は傷んでパサつき、切れ毛や枝毛の出やすい状態に。
パーマやブリーチ、ヘアカラーなどの施術を受けるなら、トリートメントを取り入れたおうちへアケアも入念にしましょう。
切れ毛や枝毛を増やさないためにできる予防と対策について
切れ毛、枝毛を作らないためにはどうしたら良いのでしょうか。
髪が傷んで切れ毛や枝毛が発生してしまう前にできる「予防」と、切れ毛、枝毛ができてしまったあとの「お手当」についてお話します。
髪の毛を優しく扱うことで切れ毛・枝毛を予防
切れ毛や枝毛を出さないための予防方法について、まずは髪を優しく扱うよう心掛けることからはじめましょう。
強い日差しにも要注意。
紫外線を受けるとキューティクル表面にある18-MEAと呼ばれる脂質が減少。
日差しは髪が傷む原因になるため、帽子や日傘を使う、おでかけ前のスタイリングに保湿できるヘアオイル、髪の日焼け止めを使うなどして毛髪を保護してあげましょう。
ブラッシングするときも髪が引っかかってしまったら無理矢理引っ張らず、ゆっくり時間をかけて髪をとくようにしてくださいね。
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切れ毛・枝毛が出てしまったときは毛先カットを
もしすでに切れ毛や枝毛が出てしまっている場合、放置してはいけません。
髪の毛は自己再生能力のないケラチンタンパク質で出来ているため、自然治癒しません。
切れ毛や枝毛を見つけたら美容室で毛先カットをしてもらうようにしてくださいね。
目に見えて分かるからセルフでカットしても良いのでは?と思うかもしれませんが、切れ毛・枝毛が出ている髪は見えている部分だけではありません。
また美容師さんの使うハサミは切れ味がよく、髪の切断面も綺麗に仕上がるため、切れ毛、枝毛の発生リスクを軽減することもできます。
美容師さんに髪全体を見てもらい、正しいカットをしてもらいましょう。
髪を健やかな状態に導くトリートメントで毛髪補修を
- ヘアメイクアーティスト
- 斎藤 渓@loreminatomirai
- 横浜みなとみらいで有名な髪質改善サロン「ロア-LORE-」のオーナー。
切れ毛や枝毛の予防、髪の指通りをよくして艶を与えるのがトリートメントの役割です。
一度傷んでしまった髪は、毛髪表面のキューティクルが剥がれ、毛髪内部のタンパク質と水分が流出して毛髪密度が低下している状態。
そこにトリートメントに含まれる補修成分を浸透させることで、ハリ、コシ、ツヤ、潤いを与えます。
お肌で例えると、化粧水や美容液です。普段から正しいお手入れをしているか、そうでないかでツヤ、指通りに違いが出てきます。
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毎日のヘアケアでツヤ、まとまりのある髪を
切れ毛や枝毛が発生したらそれは髪からの危険信号。
そんな切れ毛や枝毛は間違った髪の扱い方、パーマやブリーチ、ヘアカラーによるダメージで髪が傷むことで発生します。
予防のためには、髪を優しく扱うことを心がけましょう。
切れ毛、枝毛を見つけたら美容室で毛先をカットをしてもらい、髪が傷み続けるのを防ぐこと。最初の第一歩にトリートメントも効果的です。
切れ毛や枝毛のない、ツヤとまとまりのある健やかな髪を維持しておしゃれなヘアスタイルを楽しんでくださいね。
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