切れ毛や枝毛をなくすためにはどうすればいいのでしょうか?
早めに対処をしなければ、どんどん悪化する切れ毛や枝毛。
その原因と、なくす方法を現役美容師さんに解説してもらいました。
そのままにしても切れ毛や枝毛は治らない!なくす方法はカットのみ
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
「切れ毛や枝毛が見え始めたけど、髪が伸びたらなんとかなるのかな?」
そんな切れ毛や枝毛、じつは楽観視できるものではありません。
そのままにしておくと髪の状態は悪化する一方です。
切れ毛や枝毛をなくす方法はただ1つ。カットするしかありません。
その理由は髪の毛は角化したものであり、死んだ細胞。新しく細胞分裂することがないからです。
すなわち、自己再生能力が備わってないのです。
では、髪の毛はどんなことからダメージを受けて切れ毛や枝毛になってしまうのでしょうか。
なぜ切れ毛や枝毛になってしまうの?原因について
切れ毛や枝毛は自然に出てくるのではなく、人為的な原因で発生します。
考えられる主な原因は以下のとおりです。
- パーマや縮毛矯正、ブリーチ・ヘアカラーなどの薬剤ダメージ
- 間違ったヘアケアによる物理的ダメージ
それぞれについて、説明します。
枝毛・切れ毛につながる薬剤ダメージ
薬剤ダメージについては大きく分けて3つあります。
- パーマ
- ブリーチ
- カラー
パーマ
第1剤のチオグリコール酸塩は、毛髪のタンパク質(ケラチン)を変性させる溶解剤です。パーマの施術が正しく行われたとしても、ヘアダメージが残ります。
また、使用方法を誤ると、即座に枝毛・切れ毛につながることがあります。
縮毛矯正やストレートパーマ
縮毛矯正もパーマの一種ですが、髪の断裂が起きやすい施術です。
その理由は、第1剤の塗布&放置時間が長いことと、くせを伸ばすコーミングによる摩擦が発生することです。
また、使用するヘアアイロンの温度が180度であるため、より髪にダメージが残ります。
ブリーチ
ブリーチは髪の毛にあるメラニンを化学反応で脱色する方法で、薬剤によって色素を酸化します。
使用される薬剤はアルカリ性にした過酸化水素であり、ヘアダメージが大きい成分のひとつです。
ヘアカラー
ヘアカラーは色素を酸化させながら毛髪に浸透させて、内部と表面両方を染色します。
ヘアアラーをした後の髪は、キューティクルの剥離、毛皮質(コルテックス)の露出などのダメージが残ります。
枝毛・切れ毛につながる物理的ダメージ
物理的ダメージは、とくに生活の中で発生します。
髪のダメージにつながるものは以下のとおり。
- タオルによる摩擦ダメージ
- 熱ダメージ
- くしで髪をとくとき、引っかかりがあっても強引に引っ張る
1.タオルによる摩擦ダメージ
濡れた髪を乾かす時は、擦らず、ぽんぽんと優しく水気を吸い取るようにしましょう。濡れた髪はキューティクルが捲れ上がってデリケートな状態です。優しく扱いましょうね。
2.熱ダメージ
ドライヤーやヘアアイロンの使用で熱ダメージを受けると、枝毛・切れ毛が発生しやすくなります。
たとえば、140度〜200度の温度で3秒間髪の毛を挟んだ時は以下のような影響が認められています[1]。
- 200度で3秒間挟む:髪の強度は24.1%低下
- 180度で3秒間挟む:髪の強度は8.4%低下
- 150度で3秒間挟む:変化なし
- 140度で3秒間挟む:変化なし
[1]新ヘア・サイエンス第2版
ヘアアイロンは180℃以上の高温の方がスタイリングの持ちがいい分、髪へのダメージが大きくなってしまいます。
- 150℃程度低温なら時間をかけてスタイリング
- 180℃の高温なら手早くスタイリング
ヘアアイロンの扱いに慣れていない場合は、普段使うヘアアイロンの温度を150℃にすることをおすすめします。
まずは150℃からスタートし、慣れてきたら徐々に温度を上げていくのが良いでしょう。
ドライヤーも同じ箇所に温風を当てていると髪の毛はダメージを受けます。ドライヤーをかける時は、髪から20センチメートル以上離して、軽く振りながら乾かしましょう。
根元は乾きにくく、毛先は乾きやすいため、まずは根元から乾かすようにしましょう。
3.くしで髪をとくなら優しく
くしやブラシの摩擦は髪にダメージを与えます。
引っ掛かりがある時はできるだけ引っ張らず、ほぐしてあげましょう。
また、ブラッシングは髪のホコリをとったり、絡まりを解く時だけ行いましょう。
切れ毛や枝毛をつくりたくない!大切なのは予防すること
- ヘアメイクアーティスト
- Genki@geeeeenkii
- 渋谷CALAMARIの代表。
ブリーチやカラー、似合わせカットが得意。
切れ毛・枝毛になってしまった髪をなくす方法は、「髪を切る」しかありません。
しかし、普段のホームケアで「予防」することは可能です。
枝毛・切れ毛を予防する方法は以下のとおりです。
- シャンプー&トリートメントでダメージ補修する
- アウトばストリートメントを取り入れる
シャンプー&トリートメントでダメージ補修する
まずは、毎日使うシャンプーとトリートメントにこだわってみましょう。
洗髪中の摩擦は切れ毛、枝毛の原因に。
マイルドな泡立ちのシャンプーで摩擦によるストレスフリー※2なシャンプーを。
おうちのお風呂でできるサロンレベルのトリートメント方法を知りたい方は、「自宅で髪質改善する方法について!美容師、毛髪診断士のアドバイスも」をチェック!
今回使用したプリュムシャンプー
4,900円 (税込)
11,000円 (税込)
8,980円 (税込)
毛髪をつくるタンパク質「ケラチン」と毛髪表面のキューティクルに似た形状の物質で髪を保護する「ヘマチン」を配合した、毛髪補修シャンプー。
関連記事 プリュムシャンプー・トリートメント|ケラチン&ヘマチン配合で髪悩みにアプローチ
※2指通りをよくすること
アウトバストリートメントを取り入れる
アウトバストリートメントでしっかり保湿&ダメージ補修を。
髪の損傷部分から水分やタンパク質が流出してしまった髪はパサつきがち。
美髪を維持するためにも、髪を乾かす前に毛髪補修できるヘアオイルを使いましょう。
今回使用したプリュムヘアオイル
5,800円(税込)〜
3つの毛髪補修成分「ケラチン」「シルク」「コラーゲン」を配合したヘアオイル。
無香料なのでナイトケアにもおすすめ。
関連記事 プリュムヘアオイル|うねり髪の構造に着目した成分処方
まとめ
枝毛や切れ毛は自然に出てくることはなく、以下2つが原因で発生します。
- 薬剤ダメージ
- 物理的ダメージ
一度枝毛や切れ毛が発生すると、カットすること以外の対処方法はありません。
一方で、ヘアケアアイテムを使用して「予防すること」はできます。
美しい髪を維持するためにも、毛髪補修できるヘアケア製品を取り入れてみてくださいね。