髪の毛の量が多い、または太くてしっかりした髪質が原因で上手くまとまらない。
そんなとき、髪をすいてもらおう!そう考えるのはごく自然なこと。
でもちょっと待って。髪をすくことで毛量を減らせても、逆に髪がまとまらなくなることもあります。
ということで、今回は美容師に髪をすくメリット・デメリットについて解説してもらいました。
ヘアカットの失敗を防ぐために、知っておきたい注意点をご紹介します。
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。
そもそも髪の毛をすくって?そのメリットとデメリットについて
髪をすくというのは、髪の束の中に短い毛をつくる「間引き」のようなもの。
髪の毛をすくことで得られるメリット・デメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。
まず、髪をすくと以下の3つのメリットがあります。
- 毛量を減らしてバランスを取りやすくする
- 軽くて垢ぬけた髪型になる
- 髪の毛に動きを出せる
一方デメリットは以下です。
- 毛先や髪の表面がパサパサしやすい
- 髪の毛が広がることがある
メリットについて
3つのメリットについてご紹介します。
毛量を減らせしてバランスを取りやすくする
髪の毛をすくと毛量を減らして全体のバランスを取りやすくなるのが一番大きなメリットです。
生まれつき髪の毛の量が多いと髪に厚みが出て膨らみやすく、コテやアイロンを使ったヘアセットも大変。
これらの悩みは髪をすくことで解決、毎朝のヘアセット・スタイリングがぐっと楽に。
毛量を減らすことで、お風呂やシャワーのあとのドライヤーにかかる時間も削減できるのも嬉しいメリットのひとつ。
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軽くて垢ぬけた髪型になる
髪の毛をすくとおしゃれでエアリーな、軽いヘアスタイルに。
毛先まで切り揃えたような重い髪型は、どうしても動きがない印象を与えてしまいがち。
もともと毛量が多いと、レイヤーを入れたカットだけでは髪全体に重たさが残ってしまいます。
全体的にバランスよく髪をすくことで、軽くてかわいい、垢抜けたヘアスタイルに。
髪の毛をすくことで動きを出しやすくなる
髪に動きを出しやすく、メリハリのある髪型になるのも髪の毛をすくメリット。
ショートヘアやショートボブなどの髪型は、襟足にかけて髪をすいて軽くすると、一気におしゃれ度がアップします。
襟足の髪をすいてコンパクトにまとめることで、トップや後頭部のふんわりとした丸みが出しやすく、頭の形もキレイに見えるのでおすすめ。
パーマヘアや毛先をコテで巻く場合も、適度に髪をすくことで動きのあるカールが出やすくなります。
髪の毛をすく場合のデメリットについて
髪をすくことのデメリットは以下のとおり。
- 毛先や髪の表面がパサパサしやすい
- 髪の毛が広がる
毛先や髪の表面がパサパサする
すき方によっては、髪が傷んでいるように見えるため注意しましょう。
毛量が多いからといって、髪をすき過ぎてしまうのはよくありません。
髪をすきすぎると、髪の表面に短い毛がピョンピョン出て、アホ毛に見えたりパサパサになっている印象を与えてしまいます。
髪の毛をすくと広がりやすくなる
やりすぎてしまうと、髪の毛が広がってしまう原因になることも。
髪の重みがなくなってしまい、浮いてしまって膨張することがその理由です。
髪をすくと、短い髪の毛が無数に作られ、他の髪の毛を押し上げてしまうことで髪が膨らみ、広がる原因に。
毛量調整をした結果、まとまり悪さを感じたらスタイリング剤を使ってカバーしましょう。
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髪をすいた方がいい髪質と、そうでない髪質
髪の毛をすくとまとまりやすくなる髪質は以下のとおり。
- 髪の毛が多い
- 髪の毛が太い
毛量が多い人
切りっぱなしのスタイルや、ワンレングスで重さを感じやすい人は、毛量調整をしましょう。
毛量調整+レイヤーで動きのある軽やかなスタイルに。
髪の毛が太い人
髪が太いしっかりとした髪質だと、髪の毛に動きが出しにくいもの。
ふんわりとした可愛らしい髪型や、毛先に動きを出して立体感のあるヘアスタイルにするには、髪の毛をすくことでイメージに近い髪型作りがやりやすくなります。
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髪をあまりすかない方がいい髪質って?
髪の毛をあまりすかない方がいい髪質は以下のとおり。
- 毛量が少ない
- 猫っ毛
ボリュームが出にくい髪質の人は、無理に髪をすく必要がありません。
髪をすいてしまうと、ふんわりとしたボリュームを持たせることが難しくなることがあります。
このような髪質でメリハリのある髪型にしたいなら、髪をすくのではなく、レイヤーで立体感を出すようにカットしてもらうようにしましょう。
カット前に美容師さんにカウンセリングをしてもらい、髪質を伝えた上で髪をすくか、レイヤーを入れて立体感を持たせるか決めてくださいね。
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