髪がすぐに傷んでしまう、そのように感じたことはありませんか?
私たちの髪には、太い、細い、硬いなどさまざまな種類があります。
このページではその中でも傷みやすい髪質について、解説しています。
髪の毛が傷んでしまう原因と対策も合わせてご紹介します。
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
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髪が傷むとはどういうこと?
髪の毛はなにもせず自然に傷んでいくことはありません。
外部から何かしらのダメー図が加わることで、損傷することが原因です。
そのダメージは「物理的ダメージ」と「化学的ダメージ」の2種類があります。
物理的ダメージ
物理的ダメージは以下のものがあります。
- 摩擦ダメージ
- 熱ダメージ
- 紫外線ダメージ
摩擦ダメージ
過度なブラッシングや枕との摩擦によって生じます。
熱ダメージ
ヘアアイロンやドライヤーの使用によってタンパク質にダメージを与えることで生じます。
紫外線ダメージ
直射日光下など、強い紫外線が照射されると、毛髪のタンパク質が分解されてしまいます。
化学的ダメージ
物理的ダメージは以下のものがあります。
- ブリーチによるダメージ
- ヘアカラーによるダメージ
- パーマによるダメージ
ブリーチによるダメージ
ブリーチは毛皮質(コルテックス)含まれるメラニンを化学反応で脱色することをいいます。
使用する薬剤はアルカリ性にした過酸化水素が主流ですが、これは髪に大きなダメージを与えるものです。
ヘアカラーによるダメージ
ヘアカラーによっても髪の毛はダメージを受けます。
カラーをした髪には、形態的、物理的、化学的変化のずるれもが認められます。[1]
特に顕著なダメージは、キューティクルの剥離、コルテクス繊維の露出、システイン酸の生成などがあります。
パーマによるダメージ
パーマには以下のような種類があります。
- カールをさせるパーマ
- ストレートパーマ
- 縮毛矯正
いずれも第1剤にチオグリコール塩酸を使用します。
これは毛髪を形成するケラチンタンパク質を溶解する性質があります。
除毛クリームにも配合される成分です。
よって髪の毛に大きなダメージが加わります。
傷みやすい髪質はどのような髪質?
次は、ダメージを受けやすい髪質について解説します。
以下の髪質はダメージによって指通りが損なわれたり、弾力が低下しやすいものです。
- 細い髪質
- 乾燥しやすい髪質
細い髪質は傷みやすい
細い髪質の毛は、毛髪内部のタンパク質繊維「コステックス」の量が少なく、ハリとコシが失われがちです。
細い毛は軟毛とも呼ばれ、以下ような定義があります。
- 軟毛の定義:毛軽が0.06mm以下
元からの髪質で細い場合もあれば、ヘアダメージにより毛髪密度の低下を招き、結果として細くなった場合もあります。
乾燥しやすい髪質は傷みやすい
乾燥しやすい髪質というのは、水分量が少ない髪質のことです。
健康毛の水分量は11〜13%です。
しかし、水分を吸収するコルテックスが少ない髪質だったり、ヘアダメージによってコルテックス繊維が損傷していたりすると、最適な水分量を保持できなくなり、結果として乾燥しやすい状態になります。
あたなた傷みやすい髪質?セルフチェックしてみよう
自分の髪質は傷みやすい?傷みにくい?
簡単にチェックできる方法を紹介するので、ぜひお試しくださいね。
傷みやすい髪質か確認する方法その1:指に髪の毛を巻き付ける方法
シャンプーで髪を洗った後、濡れた髪を指に巻きつけます。
髪が健康な場合:手を離すとすぐ元に戻る
傷みやすい髪質の場合:髪が指に巻き付いたまま
健康な髪の場合、髪にタンパク質が詰まっているのですぐに元に戻ります。
しかし、傷みやすい髪質の場合はコシがないので指に巻き付いたままになってしまうのです。
傷みやすい髪質か確認する方法その2:髪を1本引っ張ったときの感触
髪が健康な場合:ほとんど伸びない
傷みやすい髪質の場合:少し伸びる
髪を1本軽く引っ張ってみても、傷みやすい髪質かどうか確認できます。
ハリ・コシのある髪の毛は太くしっかりしている場合が多いので、伸びることはありません。
一方、傷みやすい髪質の場合は柔らかい、または細い場合が多いので伸びて切れやすい性質を持っています。
傷みやすい髪質にならないために!ホームケアでできること
傷みやすい髪質にならないために、また、傷んでしまった髪をこれ以上悪化させないためにできることをまとめました。
物理的ダメージを最小限に抑える
当たり前のことかもしれませんが、物理的ダメージを最小限に抑えることができれば、髪の毛の損傷を防ぐことができます。
摩擦ダメージを防ぐ
- ブラッシングは髪が絡まった時、髪の埃をとる時だけ行う。無理な力が加わらないように、毛先から解いていく。
- タオルドライをするときは、力を入れて擦らず、ぽんぽんと頭皮や髪を抑えるようにする
- 睡眠時は、ナイトキャップを着用する
熱ダメージを防ぐ
- ドライヤーで髪を乾かすときは、同じ箇所に温風を当てないようにする。また、髪が高温にならないようにドライヤーの風向口は20cm離す。
- 毛先は乾きやすく、根本は乾きにくため、まずは根本から乾かす。
- ヘアオイルを付けてから乾かす。
- 180度以上の高音でヘアアイロンを使用する場合は同じ箇所で3秒以上止めないこと。
紫外線ダメージを防ぐ
- 肌と髪に使えるUVスプレーを使用する。
- 直射日光が当たる場所では、帽子を被ったりや日傘を使用したりする。
化学的ダメージを最小限に抑える
化学的ダメージは、物理的ダメージとは異なり、外部のみならず内部から傷んでいきます。
また、一度の施術で大きなダメージが加わることがあります。
複数重ねてブリーチをしたり、カラーをしたりするのは控えましょう。
ダメージ補修と予防ができるホームケアアイテム
ダメージ補修と予防をするためには、毛髪補修成分が含まれたヘアケアアイテムを活用すると良いでしょう。
髪の毛は自らダメージを回復することができないため、トリートメントを使って指通りを改善することが重要です。
毛髪補修成分配合:プリュムヘアオイル
5,800円(税込)〜
1.ダメージを補修・保護:ケラチンは、損傷した毛髪成分の代わりとなり損傷部位を内部から補修します。
コラーゲンとシルクは、しなやかな皮膜を形成することで髪の表面まで髪のダメージを補います。
2.乾燥しやすいくせ毛やダメージ毛のパサつきを抑え、しっとりなめらかな髪に:プリュムヘアオイルには保湿成分として、天然由来成分とマカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルを配合。これらの特徴は、高い保湿力はもちろん、浸透性も優れていること。そのため、ベタつかずサラサラなのに、毛髪内部までうるおいを届け、パサつきを抑えます。くせ毛特有の表面の凹凸を包み込み、つけた直後からうるおってなめらかな手触りになります。
3.無添加処方:合成香料、合成着色料、パラベン、アルコール無添加の自然派ヘアオイル。おやすみ前にもご使用できます。
4.どんな場面でも使いやすい無香料:「人工的な香りが苦手」「お気に入りの香水を使っているからヘアケアは香りがないほうがいい」そんな方のために、プリュムヘアオイルは無香料。いつでもどこでも気軽に使えます。
酸熱トリートメント成分配合:ストレートヘアマスク
3,800円(税込)〜
1.酸熱トリートメント成分:サロンで使われる酸熱トリートメント成分「サリチル酸(保湿)」を配合。うねりや広がりの原因となるダメージを毛髪を内部から補修します。
2.熱に反応して毛髪補修:γ-ドコサラクトン、メドウフォーム-δ-ラクトンがアイロンやドライヤーの熱に反応。乾かすだけでも毛髪を芯から補修し、うねりを整え、ハリとコシを与えます。
3.無添加処方:合成香料、合成着色料無添加の自然派。精油ブレンドの安らぎの香り。
傷みやすい髪質とヘアケア方法、まとめ
傷みやすい髪質の特徴や改善方法を詳しくお伝えしてきました。
最後に、記事のおさらいをしましょう。
傷みやすい髪質の特徴
- 細い髪質
- 乾燥しやすい髪質
傷みやすい髪質におすすめのヘアケア
- ヘアオイルを使う
- 酸熱トリートメントでケアする
ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考文献
[1] 新ヘア・サイエンス第2版