オレンジ精油って?その香りにはどんな効果があるの?

オレンジの香りって?精油にはどんな効果があるの?

オレンジの精油は私たちのよく嗅ぎ慣れた、フレッシュでみずみずしい柑橘系の香りがします。

そんなオレンジの精油、リフレッシュしたいときによく使われますが、あまり知られていない意外な使用方法があるんです。

「オレンジの香りってどんな効果があるの?」

「どのような作用をもたらしてくれるの?」

そこで今回は、オレンジの精油の効果や作用についてご紹介します。


オレンジの基本情報

オレンジの木の写真
オレンジの木の写真

オレンジ」の語源はアラビア語の「ナランジ」といわれています。

学名の後ろ側のsinensisは、中国で古くからオレンジを栽培していたことから、「中国産」という意味で名付けられました。

オレンジの原産地は中国ですが、16世紀初頭にヨーロッパに持ち込まれ、その後スペイン人とポルトガル人によってアメリカ大陸に運ばれてきたため、原産地が中国であるイメージが薄いといわれています。

昔、アラブやヨーロッパでは、オレンジ園を持つことが富の象徴とされており、その当時の象徴をあらわすために、ベルサイユ宮殿にあるオレンジ園が現在でも残されています。

オレンジは、ヨーロッパでは古くから魔除けとして使われ、クローブとオレンジで作るクリスマスオーナメントが今でもあります。

オレンジの樹木は10mほどの常緑樹で、ブラッドオレンジやネーブルオレンジ果皮を原料としたものを「オレンジ・スイート」という商品名でオレンジの精油を販売しているケースが多いです。

昔は熟した皮を手で絞る方法でオレンジの精油を製造していたのですが、現在は機械でオレンジの果皮を絞る「圧搾法で抽出されています。圧搾法は、熱によるダメージを与えずに精油を得ることができるため、オレンジ本来の香りを損なわずに精油を抽出することができます。


オレンジの精油 基本情報

オレンジの果実の写真
オレンジの果実の写真
【精油名】オレンジ(オレンジスイート)
【学名】Citrus sinensis
【科名】ミカン科
【原産地】イタリア、イスラエル、アメリカ、スペイン、コスタリカなど多数
【抽出部位】果皮
【抽出方法】圧搾法
【香りの特徴】みずみずしいフレッシュな柑橘系の香り
【ノート】トップ

2種類のオレンジの精油の違いとは?

オレンジの精油には「オレンジ・スイート」と「オレンジ・ビター」の2種類があります。どちらも同じミカン科の植物ですが、学名も異なる別品種です。

基本的に、「オレンジ」と記載のある精油の場合は、バレンシアオレンジの果皮を絞って作られたオレンジ・スイート精油であることが多いです。

オレンジ・ビター」と記載のある精油の場合は、「オレンジ・スイート」とは異なるものになるため、注意してください。

この2種類のオレンジの精油の違いは以下になります。

名称オレンジ・スイートオレンジ・ビター
学名Citrus CinensisCitrus Aurantium
種類・バレンシアオレンジ
・ネーブルオレンジ
・ブラッドオレンジ   などの食用が多い
・ダイダイ
食用には向いていないため、マーマレードなど加工することが多い
香り甘さの中にフレッシュさがある甘く爽やかな中に、苦味を感じる
抽出部位/精油果皮:オレンジ・スイート果皮:オレンジ・ビター
枝葉:プチグレン
花:ネロリ
注意事項なし圧搾法の場合、光毒性あり

スクロールしてご覧ください。

 

オレンジ・ビターの注意事項にある「光毒性」とは、精油が肌に付着した状態で紫外線を浴びると、シミや炎症などの皮膚トラブルを起こす性質のことです。

オレンジ・ビターの精油の香りをただ吸引するだけであれば、問題はないのですが、もしスキンケアに取り入れるのであれば、使用する精油が「オレンジ・スイート」であることを確認した上で使用するようにしてください。


オレンジと相性の良い精油とは?

オレンジの香りは、馴染みのある香りで好き嫌いが少なく、ほとんどすべての精油と調和します。オレンジの精油は香りの持続時間が短いトップノートとして使用されるため、ミドル〜ベースノートの精油とブレンドすることが多いです。

他の精油とのブレンドによってさまざまな効果が発揮されるため、自分に合った効果の精油とオレンジの精油をブレンドして使うのもおすすめです。

よりリラックスしたい場合はフローラル系、気分を上げたい、リフレッシュしたい場合はハーブ系やウッディー系の精油とブレンドして使用してみてください。

【相性の良い精油】

フローラル系… 甘く、フレッシュな香りになる

  • ラベンダー
  • ジャスミン
  • ゼラニウム
  • ネロリ

    ハーブ系… フレッシュな甘さの中にスッキリとした香りが広がる

    • クラリセージ
    • ローズマリー
    • ペパーミント

    ウッディー系… みずみずしい香りの中に落ち着いた森林系の香りが広がる

    • ユーカリ
    • ジュニパーベリー
    • ティーツリー

      オリエンタル系… 甘く濃厚な香りがスッキリとした甘い香りになる

      • イランイラン

      など

       

      ※刺激性は低いですが、もしオレンジ精油を肌に使用した際に、少しでもヒリつく感覚があった場合、直ぐに使用を中止し、しっかりと洗い流してください。


      オレンジの香り、主な作用や効果とは?

      オレンジの香りの作用や効果についてお伝えします。

      リフレッシュ効果

      オレンジの香りには、リフレッシュ・リラックス効果があり、不安や緊張、ストレス、うつ状態を緩和してくれる効果が期待できます。

      気分が落ち込んでいると感じたときは、オレンジの精油をアロマディフューザーに入れて香りを楽しむのがおすすめです。リラックス効果をより感じたい場合は、オレンジの精油2〜3滴に対して、ラベンダーの精油を1滴加えると、よりリラックス効果を感じられ、安眠効果も期待できるので、香りが苦手でなければ是非、試してみてください。

      消化促進作用

      オレンジの香りには、胃腸の調子を整える作用もあります。

      消化促進を促してくれるため、下痢や便秘、胃のムカつきなどの胃腸のトラブル全般的に効果が期待できます。

      また、食欲を増進させる作用もあるため、食欲不振の方にはおすすめですが、ダイエット中の方は注意が必要です。

      発汗作用

      オレンジの精油には、発汗作用があり、血流の流れを促進してくれる効果が期待できます。

      血行促進されると、老廃物の排出がされやすくなるため、にきびなどの肌トラブルが落ち着きやすくなったり、むくみやセルライトの解消にも繋がります。

      その他にも、毛根を刺激する作用もあるため、育毛にも効果があるとされています。最近ですと、市販の育毛剤にオレンジの香りを配合しているものも多く販売しています。

      オレンジの香りで発汗作用を促したい場合は、湯船にオレンジの精油を数滴垂らしてから入浴するのがおすすめです。

      むくみやセルライトの解消をしたい場合は、マッサージオイルなどにオレンジの精油を混ぜてからマッサージしてみてください。

      ※上記は植物の一般的な性質を述べたもので、化粧品の効能を示したものではありません。


      オレンジの香りでスッキリ、気分を上げよう

      フレッシュでみずみずしい柑橘系の香りが特徴のオレンジは、リフレッシュしたい時や気分を上げたいときにおすすめな精油です。

      オレンジの精油は比較的、価格も手頃で扱いやすい精油となります。リラックスしたいときはお部屋でオレンジの香りを楽しんだり、湯船に数滴垂らして半身浴をしてみてください。

      外でリフレッシュしたいと考える方には、オレンジの精油を用いたアロマスプレーをハンカチなどにスプレーして持ち歩くことをおすすめします。

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