ヘアセットやシャンプーの前に使うヘアブラシには頭皮をマッサージしたり、髪にツヤを出したりといった効果が期待できます。
毛髪診断士がヘアブラシの種類やそれぞれの効果、正しい使い方について解説します。
髪をより美しく見せるため、健やかな状態にキープするためにヘアブラシを上手に使いましょう。
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
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取り入れたい!ヘアブラシにはこんなに嬉しい効果が
ヘアブラシを使うタイミングは主にお出かけ前のヘアセットとシャンプー前、それから入浴後にドライヤーをかけた後になります。
ヘアセット前にヘアブラシを使うと、髪の絡まりが取れてツヤを出すことができ、スタイリングが楽になりますね。
お風呂でシャンプーの前にブラッシングをすると、髪の毛についたホコリを落としてスタイリング剤で固まった髪をほぐし、シャンプーの泡立ちを良くする効果が得られます。
入浴後にタオルで水気を取ってドライヤーをかけて乾かした髪をブラシでといておくと、寝ている間の寝返りなどによる寝グセ予防になるだけでなく、頭皮のマッサージ効果が得られます。
こまめにブラシをかけて髪を美しく健康な状態で維持しましょう。
ヘアブラシにはこんなに種類がある!それぞれの特徴を知ろう
ヘアブラシにはいくつかの種類があります。使い方・タイミングによって正しいヘアブラシを選ぶようにしましょう。
代表的なヘアブラシを以下、ご紹介します。
スケルトンブラシ
ホテルやスパの洗面台でよく目にするこのブラシ。これはスケルトンブラシといって髪を乾かす時に使用します。
ドライヤーの風の通りが良くなるように設計されており、髪を整えながら乾かすことができます。
また、手で乾かすより、早く髪が乾くというメリットがあります。
ハーフブラシ
半円、もしくは放射状にピンがついているブラシです。
ドライヤーの熱を与えながら髪のくせを伸ばすことでストレートヘアにスタイリングすることができます。
くせ毛さんは1つは持っておきたいアイテムです。
クッションブラシ
クッションブラシは、土台部分がゴムのクッションになっているタイプのブラシです。
朝のヘアセット時に髪をとくために使うクッションブラシは頭皮へのタッチが柔軟で、地肌への負担が少ないのが禿頭です。
また、ブラシの素材が天然毛(豚・猪・馬などの獣毛)で出来ているものものあり、これらの素材で出来たブラシは油分を含んでいるため髪をといても静電気が起きにくく、摩擦による髪へのダメージを避けることができます。
パドルブラシ
頭皮に刺激を与えるために作られたヘアブラシです。クッションブラシの一つですが、ピンがしっかりしていて頭皮に程よく力が加わるのが特徴です。
プリュムヘアケアのウッドパドルブラシ
3,200円(税込)〜
ロールブラシ
ロールブラシは360度ブラシがついているヘアブラシです。
ロールブラシは髪の毛を巻き付けやすく、内巻きやボリュームアップなどのヘアセットで活躍します。
ブラシの素材には天然毛のものもあるため、髪質や仕上げたいヘアスタイルに合わせたロールブラシを選びます。
スカルプブラシ
スカルプブラシは頭皮(=スカルプ)ケアのためのヘアブラシです。
ヘアセットやシャンプー前後にも使えますが、スカルプブラシの特徴はシャンプー中に使って毛穴の汚れを洗い落とせることです。
スカルプブラシなら指では洗い落とせない毛穴の汚れを落とすことができ、頭皮の臭いやフケ、ベタつきを改善できます。
頭皮マッサージ効果も得られるおすすめのヘアブラシです。
お風呂で頭皮マッサージ!いっしょに使いたいシャンプー
4,900円 (税込)
11,000円 (税込)
8,980円 (税込)
より効果を実感!ヘアブラシの正しい使い方
ご紹介させていただいたそれぞれのヘアブラシは形状が異なっており、使い方も違います。
どのように使えば良いのか、正しい使い方をご紹介します。
ブラッシング前にヘアオイルを
ブラッシングする時、実は髪の毛には「摩擦」というヘアダメージが蓄積していきます。
また、冬場は静電気で髪の毛が絡まることもあります。
その対策として、ブラッシングの前にはへアオイルを使用することをおすすめします。
プリュムヘアオイルは合成香料不使用、合成着色料不使用、アルコールフリー。毛髪補修成分を含んだ優しい使用感のヘアオイルです。
おすすめヘアオイル
5,800円(税込)〜
スケルトンブラシ
濡れた髪をしっかりタオルドライしたら、根元から毛先にかけて全体をとかします。
ブラシのピンを上に向けたまま、髪を伸ばすように根元から毛先にドライヤーの風向口と共にスライドさせて乾かしていきます。
ブラシとドライヤーの間に髪の毛が挟まれる形となるので、髪に熱が伝わりやすくなります。髪のダメージを防ぐためにもドライヤーは髪から20cmほど離して使用しましょう。
ハーフブラシ
ハーフブラシは、くせ毛を伸ばしたいときに使うと便利です。
- 髪の毛先からヘアオイルをつける
- ドライヤーとブラシで髪の毛を挟むようにしながら、根元から毛先までスライドさせる。
- この要領で全体のうねりを伸ばす。
優しく引っ張るようにするのがポイントです。
パドルブラシ
頭皮に刺激を与えるパドルブラシ。
お風呂に入る前、朝のスタイリング前などに活躍します。
- おでこから後頭部まで数回ブラッシング
- 頭頂からこめかみにかけて数回ブラッシング
程よく気持ちいいと感じるくらいの力加減がベスト。
結構促進効果があり、抜け毛予防も期待できます。
クッションブラシ
使い方が最も簡単でオーソドックスなクッションブラシにはいろいろな使い方があります。
- 髪の絡まりをとく
- ホコリを落とす
- 頭皮マッサージで血行改善
- 髪のツヤ出し
髪の毛は何もしなくても時間が経てば絡んでしまうもの。ブラッシングでほどいてサラサラの状態にしてあげましょう。
じつは髪はホコリが多くつきやすいんです。
意外と取り入れていない方が多いのですが、シャンプー前にブラッシングをするとホコリを予め落とせるだけでなく、シャンプーの泡立ちが良くなるなどメリットも多いのでぜひ試してみてくださいね。
お風呂から出てドライヤーをかけ、乾いた髪をクッションブラシでといてあげると頭皮マッサージになってリラックス効果が得られるだけでなく、血行促進効果も。
翌朝、起きて出かける前のヘアセットにまずクッションブラシを使って髪をとくことでツヤを出して扱いやすい状態にしておきましょう。
クッションブラシの正しい使い方としては、毛先から優しくブラッシングし、もし途中で髪がひっかかっても無理に引っ張らないことです(無理矢理引っ張ると切れ毛や枝毛の原因になってしまうのでご注意ください)。
ロールブラシ
巻き髪作りに便利なロールブラシを使ったヘアセット方法をご紹介します。
- 目の粗いブラシで髪をとく(ロールブラシでなくて良いです)
- 髪の内側からロールブラシを入れて巻き付ける
- ドライヤーを20㎝ほど離れたところからあてながら、毛先に向けてロールブラシを移動させる
- 仕上げに冷風をあてて完了
ポイントはロールブラシを入れながらドライヤーをあてないこと。
同時である必要はなく、ロールブラシがちゃんと髪に入ってからドライヤーをあてるようにしましょう。
スカルプブラシ
シャンプー中に毛穴の汚れを落とす場合の正しい使い方をご紹介します。
- クッションブラシで予め髪についてホコリを落とす
- 予洗いで汚れやスタイリング剤を洗い流す
- シャンプーを髪の量に合わせて適量とり、指の腹を使って洗う
- スカルプブラシを頭皮にあてて全体を優しくブラッシング
- シャンプーを洗い流す
日頃のシャンプーに加えて、スカルプブラシで頭皮マッサージ。
それだけで毛穴の汚れがスッキリと落とせるようになります。
素材別で悩み解消!実はこんな効果もある!
実はヘアブラシに使われている素材によって、こんなに嬉しい効果もあるんです。
髪につやを出したい時に効果があるブラシ
髪に艶をだしたい。そんなときは髪の表面のキューティクルを整えてくれる柔らかい「獣毛ブラシ」がおすすめ。
やわらかい獣毛ブラシは赤ちゃんの髪にも使えます。
豚毛や山羊毛などを使ったものは、合成素材よりお値段は高めですが、毛先が柔らかいため髪の毛や頭皮に優しいのが特徴です。
静電気対策に効果があるブラシ
冬場になると、髪をとかしている時にぱちっとくる静電気。
プラスチックでできたブラシは静電気を発生させやすいです。
そんあときは帯電しにくい木製ブラシや獣毛ブラシを使ってみましょう。
乾燥する時はヘアオイルをつけてからブラッシングするとなおよしです!
絡まる毛先
最近でてきた、デタングリングブラシというブラシは絡まる毛先をすんなりとほぐしてくれる優れもの。
長い毛と短い毛(ピン)バランスよく並んでいるのが特徴です。
それれにより上手く髪をほぐしてくれる仕組みです。
ヘアブラシの種類とその効果について、まとめ
ヘアブラシの種類と特徴は以下のとおり。
- スケルトンブラシ:髪を乾かす時に最適
- ハーフブラシ:うねり髪を伸ばす時に最適
- クッションブラシ:頭皮に負担をかけない&オールマイティーに使える
- ロールブラシ:髪のボリュームを出す時に最適
- スカルプブラシ:頭皮マッサージ&皮脂汚れ落としに最適
自分にあったヘアブラシを選んで、美髪とより良い頭皮環境づくりに役立てみてくださいね。