リペアトリートメントってなに?
普通のトリートメントと何が違うの?
髪悩みが増えてきたけれど、リペアトリートメントを使った方がいいの?
そんな疑問がある方へ。こに記事ではリペアトリートメントの特徴と効果について解説します。
リペアトリートメントってどんなもの?
- ヘアメイクアーティスト
- 斎藤 渓@loreminatomirai
- 横浜みなとみらいで有名な髪質改善サロン「ロア-LORE-」のオーナー。
トリートメントの役割は大きく分けて2つです。
- 髪の表面を整える
- 傷んだ髪を内側から補修、保湿する
一般的に、リンスやコンディショナーは髪の表面を整えるものを指し、髪の内部から補修、保湿するものをトリートメントといいます。[1]
髪表面のキューティクルを整えて手触りをサラサラにすること、それから傷んだ髪の内部を保湿&毛髪補修することができるので、お客様の満足度も高くなります。
普通のトリートメントとリペアトリートメントって違うの?
リペアトリートメントのリペアとは「修理する=補修する」という意味です。
すなわち、ひどく傷んだダメージヘアに使用するのが一般的です。
普通のトリートメント
- 日常生活におけるの摩擦ダメージを補修
- 乾燥した髪に潤いを与える
リペアトリートメント
- ハイダメージ毛を内側から補修
- 毛羽だったキューティクルをしっかり補修
リペアトリートメントの特徴は、保湿&毛髪補修成分が多めなこと。
傷んだ髪を内部から補修しつつ、保湿力もあるので、気になるパサつきをもしっとりまとめてくれます。
いつものトリートメントを使っていても、髪のパサつきや広がりが気になる場合はリペアトリートメントを試してみましょう。
注意点として、リペアトリートメントはダメージを受けてしまった髪のためのもの。
健康な髪の毛に使うと逆に含まれている成分によって、重たさを感じさせてしまうこともあります。
傷んでパサつく髪にはおすすめですが、ハリやコシ、ツヤのある元気な髪には通常のトリートメントを使うと良いでしょう。
リペアトリートメントによってヘアダメージが補修される原理
髪の毛が傷む理由は以下のとおり。
- ブラシやタオルによる摩擦
- ヘアアイロンによる熱
- ブリーチやパーマによる薬剤ダメージ
そして、ダメージを受けるとどのようなことが起こるのでしょうか。
- 髪の毛表面のキューティクルがめくれたり、はがれたりする
- 毛髪内部の繊維が露出して、水分が抜けやすくなり、乾燥する
- 毛髪内部に空洞ができ、ハリ・コシが失われる
リペアトリートメントは髪の表面のキューティクルに皮膜をつくり、指通りをなめらかにします。
また、保湿成分により、髪から抜け出てしまった水分を補給してうるおいを与えてくれます。
空洞になってしまった部分には毛髪補修成分が吸着することで、髪を内側から補修し、ハリとコシを与えます。
これらが、リペアトリートメントがヘアダメージを補修する原理です。
サロンのリペアトリートメントにはケラチンやヘマチンが含まれているものもあります。
髪の毛はケラチンタンパク質で出来ているため、ケラチンを補給することで髪のダメージを補修します。
また、ヘマチンはキューティクルに似た物質としてタンパク質に結合するので、髪の表面の指通りがよくなります。
失なわれたタンパク質を補いつつ、さらにそのタンパク質を髪に結合させて補修することで傷んだ髪を健康な状態に導くのです。
ケラチントリートメントについては「ケラチントリートメントとは?くせ毛にも効果がある?毛髪診断士が解説」をチェック!
サロンでやるのと、おうちでやるの、どっちが効果ある?
リペアトリートメントはサロンでもおうちでも、どちらでもすることができます。
そこで、サロンorおうちトリートメント、それぞれのメリットをまとめました。
サロンでリペアトリートメントするメリット
- トリートメントの種類が豊富
- リラックスできる
- ロングヘアの場合は、トリートメントのムラができにくい
サロンでは、時間をかけてトリートメントをしてくれたり、ハケを使って手間暇かけてトリートメントしてくれたりします。位あがりだけでなく、心の満足度も高いのが特徴です。
おうちリペアトリートメントのメリット
- サロンに通わなくて良い
- リーズナブルにできる
- 毎日できる
リペアトリートメントは、保湿&毛髪補修成分を含むものも多く、お値段は安くはありませんがおうちでも簡単に使うことができます。
おうちでのリペアトリートメントで髪を労わることができれば、長い目で見たときにコストパフォーマンスが良いと考えることができます。
自宅でできるヘアマスクタイプの酸熱トリートメント
おうちヘアケアをワンラック上へ。
ヘアマスクタイプの酸熱トリートメントは、普段使うドライヤーやアイロンの熱で髪が潤うため、ダメージケアやリペアトリートメントとして、使いやすく効果を実感しやすいアイテムです。
3,800円(税込)〜
リペアトリートメントの種類と相性
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。
リペアトリートメントは一般的に2つの種類に分けられます。
- お風呂の中で使う「インバストリートメント」
- ドライヤーをかける前に使う「アウトバストリートメント」
インバスタイプのリペアトリートメント
インバストリートメントは、補修成分を電荷で髪の毛に吸着させます。
たとえは、「ヘアマスク」や「ダメージ用トリートメント」などという品名で販売されています。
シャンプーした後、軽く水分を切った髪に適量揉み込むように馴染ませ、その後は5分から10分程度、髪の奥まで染み込むように置いておきます。
タオルで髪を包んであげるとより髪に馴染みやすくなりますよ。
時間が過ぎたら洗い残しがないようにしっかりとお湯ですすいで完了です。
アウトバスタイプのリペアトリートメント
洗い流さないタイプのアウトバストリートメントは、洗い流すタイプと異なり、しっかり髪に補修成分や保湿成分が残ります。
インバストリートメントだけでは物足りないほどのダメージヘアやくせ、うねりが出てきた人におすすめです。
洗い流さないトリートメントには以下の種類があります。
- ヘアミルク
- ヘアオイル
ヘアミルクは水と油をまぜたエマルジョンタイプ。ヘアオイルは水を含まないオイルタイプです。
髪の毛は水と馴染む親水性タンパク質と油分と馴染む疎水性タンパク質があります。
ダメージの仕方によって髪はどちらのタンパク質が少なくなるかは異なります。
油分と馴染むヘアオイルは髪の疎水性タンパク質が少ないとし染み込みにくさを感じることがあります。
逆に、水分を含んでうねるくせ毛タイプだと、ヘアミルクで髪の毛がまとまりにくいと感じることがあります。
このように髪質によって、ヘアミルクがよいのか、ヘアオイル良いのかは変わるため、まずは使ってみることが大切です。
くせ毛さんやダメージヘアに使いやすい!ヘアオイル
5,800円(税込)〜
リペアトリートメント、取り入れるとこんなに良いことが
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
ダメージヘアにリペアトリートメントを使うと、どのような変化があるのでしょうか?
より詳しく見ていきましょう。
摩擦や熱によるヘアダメージを予防できる
リペアトリートメントには、髪の摩擦を軽減する成分が含まれています。
- ブラッシングによる摩擦の軽減
- 睡眠中の摩擦の軽減
- 静電気の防止
また、熱から髪を保護する「ラクトン誘導体」などが含まれているものもあります。成分名としては、【メドウフォーム-δ-ラクトン】や【γ-ドコサラクトン】と表記されています。
- 熱のとからで髪を補修できる
- ヘアアイロンの熱で髪にハリ、コシを与える
髪に艶がでて綺麗に見える
髪の表面「キューティクル」を整えることで、髪の毛に艶が出て見えるようになります。
指通りだけではなく、見た目にも綺麗なツヤ髪を取り戻せるのはリペアトリートメントを使う大きなメリットですね。
スタイリングが楽に!髪がまとまる
ダメージヘアがスタイリングしにくいと言われる理由は以下のとおり。
- ハリ・コシがなくて形が付けづらい
- パサついてまとまらない
- 髪が引っかかる
これらの悩みに対しても、リペアトリートメントはアプローチできます。
うねり髪でも指通りが良くなる
リペアトリートメントは、うねりがひどくなったくせ毛さんとの相性も抜群です。
リペアトリートメントで毛髪補修してあげることで、湿気で膨らみにくくなり、うねり髪、パサつき髪でもおとなしくまとまります。
時間をかけてヘアセットをしていた髪も、思うままにスタイリングできるようになりますよ。
リペアトリートメントの特徴と効果について、まとめ
リペアトリートメントの効果は、普通のトリートメントでは物足りないと感じるほどのダメージ毛向けに作られたヘアケアアイテム。
インバウトリートメントとアウトバストリートメントの2つがあるります。
合うバストリートメントはさらに、ヘアミルクとヘアオイルに分かれるため、使ってみて好みな方を選びましょう。
[1]新ヘア・サイエンス 第2版