シャンプーの使いはじめは良かったのに、だんだんと髪の毛がベタベタ&ゴワゴワすることはありませんか?
これは髪のビルドアップが起きているサインかもしれません。
この記事では知ってくと役立つ、ちょっと専門的なお話「髪のビルドアップ」について解説します。
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
髪のビルドアップとは?
シャンプーの洗浄力を決定づけているのは界面活性剤です。
界面活性剤は、本来、混じり合わない水と油を混ぜ合わることで汚れを落とす洗浄力を生み出します。
この界面活性剤の他、シャンプーには髪表面に皮膜を作り指通りを滑らかにするカチオンポリマーと、髪にうるおいを与える油分の3つが含まれています。
これら3つの要素がコアセルベートと呼ばれるゲル状の複合体を作ります。
シャンプーをすると、このコアセルベートが皮膜となって髪に付着することでハリやコシが生まれ、滑らかで指通りの良い状態に導きます。
新しいシャンプーを使い始めたとき、最初は洗い上がりがサラサラでも、徐々にコアセルベートが髪に蓄積してしまい、指通りが悪くベタベタになってしまうことがあります。
この「蓄積」が起こることを髪のビルドアップといいます。
髪にビルドアップが起きるとどうなるの?
髪がビルドアップすると、どのようなことが起きてしまうのでしょうか。
最近シャンプーを変えてみたら、以下のような髪のお悩みが出てきた、という場合は髪のビルドアップが起きている可能性があります。
チェックしてみましょう。
指通りが悪くなる
- ゴワゴワする
- ベタベタする
コアセルベートが髪に蓄積してしまうとゴワゴワ、ベタベタが気になりはじめます。
例えば、ドライヤーをかけているときにいつものサラサラ感を感じない、しっかり洗ったはずなのに油っぽいと、感じたら、それはビルドアップのサインです。
見た目が悪くなる
- べたっとして髪を洗っていないように見える
- まとまりにくくなる
ビルドアップの起きた髪は、油っぽく、髪の根元が束のようになり、洗っていないように見えてしまいます。一本一本が太く硬く感じられ、まとまりの悪さを感じることもあります。
乾きにくくなる、扱いにくくなる
- ドライヤーの時間が長くなる
- ヘアアイロンの効きが悪くなる
- スタイリングしにくくなる
そのほか、ビルドアップを起こした髪の抱える問題点として、ドライヤーで髪が乾きにくくなることが挙げられます。
熱の伝わりが悪くなるため、ヘアアイロンも効きにくくなります。
結果として、スタイリングにも時間がかかるようになります。
髪がビルドアップしないシャンプーはある?
シャンプーはひとつ一つ処方が異なっており、髪質に合う、合わないも人それぞれ。
同じシャンプーを使っていてもビルドアップする人もいれば、全くしない人もいます。
髪の毛のダメージ状態や、年齢、季節、シャンプー方法などによっても変わります。
よって、一概にこの種類のシャンプーはビルドアップしないとは言い切れません。
髪がビルドアップした時の対処方法
髪のビルドアップは、コアセルベートによる皮膜が蓄積した状態です。
過度に蓄積した皮膜を落とすにはどうすれば良いのか、その対処方法をご紹介します。
ノニオン(非イオン)系界面活性剤が含まれたもので皮膜を落とす
髪の質感が悪くなってきたと感じたら、ノニオン系界面活性剤で毛髪表面のコーティングを洗い流しましょう。
ノニオン系界面活性剤は、電荷をもたない界面活性剤です。
ノニオン系界面活性剤の例
- グリセリン脂肪酸エステル
- ソルビタン脂肪酸エステル
- PCAイソステアリン酸PEG-40水添ヒマシ油
- デシルグルコシド
- ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル
- ラウリン酸ポリグリセリル‐10
- ラウラミドDEA
- コカミドDEA
- PPG-2コカミド
- コカミドメチルMEA
- パーム核脂肪酸アミドDEA
ビルドアップを起こして髪のベタつきを感じた場合は、上記いずれかの界面活性剤が含まれるシャンプーを試してみてください。
対処する頻度の目安
使いはじめは仕上がりに満足していたけれど、同じシャンプー使い続けて洗い上がりにベタつきを感じるようになった方へ。
どのタイミングからビルドアップ対策をすれば良いのでしょうか?
また頻度はどのくらい行えば良いのかをご紹介します。
- ビルドアップを感じた時に使う
- 週に1回と決めて対処する
ビルドアップ対策は、髪のべたつき、まとまりの悪さを感じたらその都度、試してみてください。
または「週に1回」など使う頻度をあらかじめ決めておいて、ビルドアップを予防するのも効果的です。
自分の髪に合う方法を選んでみてくださいね。
髪のビルドアップとは?まとめ
新しいシャンプーをは最初は洗い上がりがサラサラでも、徐々にコアセルベートが髪に蓄積してしまい、指通りが悪くベタベタになってしまうことがあります。
これを髪の毛のビルドアップといいます。
その対策として、非イオン界面活性剤が含まれるシャンプーで蓄積したポリマー成分を落とすと、サラッとした質感になることがあります。
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