システムトリートメントとは？コンディショナーや普通のトリートメントとの違いについて

システムトリートメントは、髪のダメージを補修するためにサロンで提供されるトリートメントやその方法のひとつ。

大きな特徴は、髪の内部から補修し、ハリとコシを与えることで、ツヤのある美しい髪にしてくれることです。

美容室での「普通」のトリートメントとの違いや、種類について、システムトリートメントを選ぶメリットを実例と一緒にご紹介します。

CONTENT

1 システムトリートメントとは？普通のトリートメントとの違いについて
2 美容師によるシステムトリートメントの実例
3 おうちでもシステムトリートメントはできる？
4 システムトリートメントとは？普通のトリートメントとの違いについてまとめ

システムトリートメントとは？普通のトリートメントとの違いについて

システムトリートメントとは、人それぞれに異なる髪質や髪の状態を美容師がヒアリングで確認し、複数のトリートメントを組み合わせ、髪の状態を改善していく施術を指します。

システムトリートメントは複数回重ねてつける、あるいは複数のものを段階的につけていくサロントリートメントの総称です。

複数のトリートメントを使うため、時間と費用がかかりますが、満足のいく仕上がりになることから人気の高いメニューです。

システムトリートメントの施術の流れ

一般的なシステムトリートメントの流れは以下のとおり。

カウンセリング：美容師が、お客様の髪質やダメージの程度を確認し、最適なトリートメントを提案します。
シャンプー：まず、髪をシャンプーして、汚れや余分なオイルを除去します。
トリートメント剤の塗布：トリートメント剤を髪に塗布します。これは、通常、髪の内部に浸透し、ダメージを補修するための成分を含んでいます。
時間待ち：トリートメント剤を髪に残して、一定の時間待ちます。これにより、トリートメント剤が髪の内部に浸透し、効果を発揮します。
すすぎ工程：トリートメント剤を洗い流し、コンディショナーやリンスを塗布します。これにより、余分なトリートメント剤が髪に残らず、髪がすっきりします。
ドライ・スタイリング：最後に、髪をドライヤーやヘアアイロンなどでスタイリングします。

普通のトリートメントやコンディショナーとの違い

システムトリートメントと普通のトリートメントの違いは、トリートメントの効果の持続性や深い補修効果にあります。

普通のトリートメントは、髪の表面に塗布され、一時的な保湿効果や髪のなめらかさを与えることができますが、深い補修効果は限定的です。一方、システムトリートメントは、髪の内部に浸透し、ダメージを補修し、髪にハリとコシを与えることができます。

また、システムトリートメントは、ダメージ予防という観点で見れば長期的な効果が期待できます。

トリートメント後、髪の指通りが改善され、髪の柔らかさやツヤが長期間続くことがあります。一方、普通のトリートメントは、短期的な結果しか期待できないことがあります。

さらに、システムトリートメントは、トリートメントの種類によっては、髪質やダメージに応じてストレートパーマのような一時的なスタイリング効果を持つことができます。

これはコスメストレートなどと呼ばれ、トリートメントとストレートパーマの中間のような存在であり、普通のトリートメントでは得られない特徴があります。

ただし、システムトリートメントは、普通のトリートメントよりも高価であり、施術には時間がかかることがあります。

また、トリートメントの種類によっては、髪に負担をかけることがあります。そのため、トリートメント前には、美容師に相談し、自分に合ったトリートメントを選ぶことが重要です。

システムトリートメントのおおまかな種類

システムトリートメントはいくつかの種類のトリートメントを組み合わせています。

ケラチントリートメント
ヒアルロン酸トリートメント
コラーゲントリートメント
アミノ酸トリートメント
CMCトリートメント

髪に必要なケラチンを補うものや、髪と頭皮にうるおいを与えるヒアルロン酸やコラーゲン、アミノ酸を加えたり、髪内部でコルテックス同士をつなげるCMCを補うトリートメントを組み合わせます。

髪の傷み具体によってトリートメントの組み合わせは変わります。

システムトリートメントのメリット

髪をコーティングするトリートメントに比べ、複数のトリートメントを組み合わせるシステムトリートメントには以下のメリットがあります。

ダメージを受けた髪を保湿＆毛髪補修できる
うるおいを取り戻した髪はしっとりとまとまりがよくなる
キューティクルを保護することで摩擦によるダメージから髪を守る

おうちでのホームケアでは難しい、自分の髪質に合わせたスペシャルトリートメントができるのがシステムトリートメントならではのメリットです。

美容師によるシステムトリートメントの実例

＼教えてくれたのは／

ヘアメイクアーティスト
斎藤渓@loreminatomirai
横浜みなとみらいで有名な髪質改善サロン「ロア-LORE-」のオーナー。

ストレートの薬剤とトリートメントを使用したヘアエステを実施しました。

根元のくせがあり、広がりやすい髪質。

また、毎月の白髪染めに加え、ハイライトが入っているため、部分で薬剤を分けながらストレートエステをしました。

ハイライト部分は、酸性領域の薬剤、pHを調整してダメージの少ない方法で施術しています。

ストレート＋ヘアトリートメントでダメージケアしながらくせ毛を伸ばす

縮毛矯正をかけている、ロングヘアのお客様。根元のくせが気になってきました。毛先のダメージが強く、ツヤが失われている状態でした。

そこで、根元のくせを縮毛矯正で伸ばし、毛先のストレート部分はヘアエステ（サロントリートメント）で保護、ハリ・コシUP、ダメージ補修しています。

このように、縮毛矯正やカラーなどの施術歴の見極め＆薬剤の選定で満足がいく仕上がりになるのが、サロンで行うトリートメントの魅力です。

おうちでもシステムトリートメントはできる？

おうちでもサロンレベル※のシステムトリートメントを取り入れることは可能です。
ヘアダメージに合わせて、部分的にトリートメントや薬剤を振り分けることはセルフでは難しいですが、シャンプーとトリートメントの間にヘアマスクやスペシャルトリートメントを使用することで、サロンクオリティーのヘアケアを再現することができます。

※指通りの良さのこと