美容や健康に気を使っていると「マイナスイオン」という言葉をよく聞くと思います
特に髪のケアに関してマイナスイオン技術を取り入れた製品がたくさん出ていますが、実際に髪にどのような効果があるのでしょうか。
この記事ではマイナスイオンについて、その原理と髪への効果を解説します。
マイナスイオンってなんのこと?
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
マイナスイオンとは、電気的に帯電した粒子の一種で、主に電子を持ち、通常は元素や分子から剥離されたり付加されたりして存在します。
イオンとは、原子や分子が電子を失ったり得たりして、正の電荷を持つ陽イオン(カチオン)または負の電荷を持つ陰イオン(アニオン)となる状態を指します。
マイナスイオンは、自然界のさまざまな場所で見られることがあります。
たとえば、大気中の負に帯電した酸素分子(O2^-)や水分子(H2O^-)などがマイナスイオンとして存在することがあります。
これらのマイナスイオンは、空気中の微粒子や水蒸気などと相互作用することで生成されることがあります。
リラックス効果もある
マイナスイオンには、リラックス効果があると言われています。
マイナスイオンが健康やリラクゼーションにどのような影響を与えるかについては、さらなる研究が必要ですが、その存在は自然環境の一部として、人々の健康感や快適さに影響を与える可能性があるとされています。
一般的に、マイナスイオンは空気中に多く含まれるとされており、自然環境や特定の場所(例: 森林、滝、海岸線)ではその濃度が高いとされています。
マイナスイオンが髪に与える効果について
落ち着いてリラックスできる環境を整えてくれるマイナスイオン。
髪の毛にはどのような影響があるのでしょうか。
保湿効果
マイナスイオンは負の電気を帯びており、空気中の水分を引き寄せることで髪が保湿されます。
ドライヤーにマイナスイオン発生機能がついているものは、この水分子がついた負イオンを発生させて髪にくっつけることでうるおいを与えます。
静電気防止効果
マイナスイオンには髪の毛の乾燥を防ぐことで、静電気を防止する効果があります。
たとえばマイナスイオンの力を活用したヘアブラシは、髪の絡まりを解消し、さらに滑らかな仕上がりを実現します。
パサつき予防
保湿、静電気対策をしていれば、ぱさつく髪もまとまりやすくなる。
マイナスイオンドライヤーで髪を乾かしていると、保湿&静電気防止効果が得られるだけでなく、パサつきを抑えることにもつながります。
髪の表面を滑らかにし、手触りを改善することでブラッシングやスタイリングが容易になります。
こんなにある!マイナスイオンが関係するヘアケア製品
マイナスイオンが関係するヘアケア製品。
超音波トリートメント
超音波トリートメントは、超音波と遠赤外線で髪の毛の奥までトリートメントを染み込ませることでその効果を高めます。
マイナスイオンを発生させることのできる超音波トリートメントは、静電気を除去することで髪の状態を柔らかくし、トリートメント効果を高めてくれます。
美容室メニューでもある超音波トリートメントですが、ご自宅でも使える市販品も販売されています。
ドライヤー
比較的リーズナブルに使える、マイナスイオンの出るドライヤー。
髪を乾かすときに使うことで、マイナスイオンが髪を覆うことで保湿効果が得られ、まとまりも良くなります。
ヘアアイロン
ヘアアイロンにはマイナスイオンを発生させるものがあります。
仕上がりがうるおい感のあるしっとりとした髪型になるため、パサつきが気になる方におすすめのアイテムです。
マイナスイオンにも限界がある
マイナスイオン技術は確かに魅力的ですが、それだけで髪のダメージを完全に直すことはできません。
髪の健康を維持するためには、バランスの良い食事、十分な水分摂取、適切なヘアケア製品の使用など、総合的なケアが必要です。
まとめ
マイナスイオンは髪の乾燥やケアにおいて一定の効果を発揮するとされています。
特に乾燥の際にヘアドライヤーを使用する人々にとって、その利点は大きいでしょう。
ただし、髪の健康を最適に保つためには、マイナスイオン技術だけに頼るのではなく、日常のヘアケア全体を見直すことが大切です。
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