髪のうねりによって、ヘアスタイルがうまくきまらないと悩んでいる方も少なくないはず。
髪がうねる原因は人によってさまざまで、先天性による人もいれば、後天性による人もいます。
そこで今回は、髪の毛がうねる原因や髪のうねりを解決するヘアケア方法を解説していきます!
うねり髪とは?どんな状態?
髪の毛がうねる原因やうねりを解決する方法をお伝えする前に、まず、髪の毛の構造について解説していきます。
髪の毛がうねる原因としては、遺伝による先天性の人もいれば、ヘアアイロンなどの熱ダメージを受けたことによる後天性の人とさまざまです。
髪の毛の構造を知った上で、自分に合ったヘアケア方法を取り入れることが、より効率的にうねりを抑えやすくなります。
髪の毛の構造は、大きく分けて以下の3つの部分からなります。
- メデュラ
- コルテックス
- キューティクル
髪の構造① メデュラ
髪の「芯」として中心に存在するのがメデュラ。
メデュラはある人とない人がいるといわれており、具体的な役割もよくわかっていないとされていますが、一般的には以下のような役割を担っていると考えられています。
- 髪の毛の中心部を支える役割を果たし、髪の柔軟性と強度を与える
- 芯の役割のよって、外部のダメージや圧力に対し、耐久性を持たせる
髪の構造② コルテックス
コルテックスは、髪の毛の8~9割を占めるタンパク質組織のこと。
コルテックスには「ケラチン」というタンパク質が豊富に含まれており、髪の柔軟性や強度を与える役割を果たします。
また、コルテックスには下記の2種類が存在します。
- 水分を吸収しやすい親水性のオルトコルテックス(O-コルテックス)
- 水分を吸収しにくい疎水性のパラコルテックス(P-コルテックス)
直毛の人は、2種類のコルテックスがバランスよく分布しているのに対し、くせ毛の人は、2種類のコルテックスが偏って分布しています。
2種類のコルテックスが偏って分布している場合、吸収した水分の分布も偏ってしまいます。
髪が水分によって膨らむ場所とそうでない場所が現れることによって、髪の毛にうねりが生じます。
そのため、髪の毛の性質のなかでもっとも重要とされているのがコルテックスといわれています。
関連記事 髪の毛をつくる「コルテックス」って何?毛髪診断士が解説
髪の構造③ キューティクル
キューティクルは髪の外側に位置し、薄い透明な層で覆われています。
薄いうろこ状のものが重なった構造になっており、髪の毛を保護し、外部からの刺激やダメージから守る役割を果たします。
また、キューティクルは髪の表面の光沢や滑らかさを与える重要な役割も担っています。
キューティクルがなめらかに整っていると、光を反射して髪の毛がツヤツヤに見えるのに対し、摩擦や熱などでキューティクルが傷つくと、内側にあるコルテックスやメデュラがダメージを受けやすくなります。
キューティクルが傷つくと、髪の毛が乾燥してパサついて見えたり、ハリがなくなるため、くせ毛のようにまとまらない髪質になるといわれています。
関連記事 くせ毛の原因となるキューティクルのダメージ!髪のうねりを防ぐには?
髪がうねる4つの原因について
髪の構造を知った上で、髪がうねる原因を知ることで、自分の髪に合ったヘアケアの仕方がわかるはず。
髪がうねる主な原因は以下のとおりです。
- 遺伝によるもの
- 外的刺激による髪のダメージ
- 頭皮環境が良くない
- 湿気や天候の影響
髪がうねる原因① 遺伝によるもの
たとえば、両親や祖父母がくせ毛で、生まれつきくせ毛だったり髪がうねりやすいという方は、遺伝によってうねりやすくなっている可能性が高いです。
毛髪の形状やテクスチャーが遺伝的要因によって決定されることがあり、その結果、うねりやクセが生じることがあります。
そのため、先天性のくせ毛の方は、遺伝によって髪の毛がうねりやすいとされています。
髪がうねる原因② 外的刺激による髪のダメージ
紫外線やドライヤー、ヘアアイロンなどによる熱ダメージや、ヘアカラー、パーマなどのカラーリング剤による外部刺激によって、髪の毛はダメージを受けやすくなります。
髪がダメージを受けると、表面のキューティクルが傷つき、剥がれ落ちることで髪の内部に水分が浸透します。
水分が浸透すると、髪の内部が水分で膨張する部分とそうでない部分が不均一になり、髪にうねりが生じることがあります。
髪がうねる原因③ 頭皮環境が良くない
頭皮環境が良くないと、髪の毛が栄養をうまく吸収できなくなるため、髪の毛が弱くなり、うねりや広がりが生じやすくなります。
頭皮環境が悪くなる原因は以下の通り。
- シャンプーやトリートメントの洗い残し
- 皮脂やほこりなどの汚れが落とせていない
- 睡眠不足
- 不規則な食生活
- 喫煙、飲酒
- 生活習慣の乱れ
汚れが落とせてなかったり、洗い残しがある場合、毛穴が詰まることで頭皮環境が悪くなります。
睡眠不足や不規則な食生活、喫煙や飲酒は頭皮の血流を悪くするといわれており、髪に必要な栄養を届けられないとこから、髪が細く、うねりやすくなるといわれています。
また、過度なストレスも自律神経のバランスを崩し血行不良になると言われています。
髪がうねる原因④ 湿気や天候の影響
湿気や天候の影響により、髪の毛は水分を吸収し、髪の毛がうねるといわれています。
特に湿気の多い環境や湿度の高い日は、髪の毛が水分を吸収しやすくなり、髪が膨張してうねりや広がりが生じやすくなります。
特に、遺伝で元々くせ毛の人や髪が細い人、ダメージ毛やエイジング毛の人は先述したように、2種類のコルテックスが偏って分布していることにより、湿気や天候の影響で髪がうねりやすくなっています。
関連記事【7選】湿気の多い日でも安心!かんたんにストレートキープ!ケア&スタイリングのコツ
髪のうねりを抑える8つのヘアケア方法
では、実際に髪のうねりを抑えるには何をしたらいいのか。
髪のうねりを抑える8つのヘアケア方法は以下になります。
- 頭皮マッサージで頭皮環境を良くする
- 頭皮クレンジングを定期的におこなう
- シャンプー前にブラッシングを
- シャンプーはしっかり泡立てて、頭皮にやさしく
- トリートメントでしっかり保湿する
- ドライヤー前にはタオルドライをしっかりと
- ドライヤーは髪の根元から当てる
- スタイリング剤でうねりを抑える
髪のうねりを抑える方法① 頭皮マッサージで頭皮環境を良くする
頭皮環境が良くなると、血流が良くなり、髪に栄養が行き届きやすくなります。
栄養が行き届くことで髪がうねりにくくなるため、頭皮マッサージで頭皮環境を整えるのがおすすめ◎
頭皮マッサージの方法は以下を参考にしてみてください。
- 温かいシャワーを浴びた後、頭皮全体に均等に圧をかけながら、指の腹を使って頭皮を円を描くようにマッサージする。
- 指の腹で、特にうねりが気になる箇所に重点をおいてマッサージする(指圧)。
- 髪の毛を優しく持ち上げるようにして頭皮をやさしく引っ張ることで、頭皮の緊張をほぐし、血行を促進する。
髪のうねりを抑える方法② 頭皮クレンジングを定期的におこなう
シャンプーやトリートメントの洗い残しや、ホコリ、花粉などの毛穴汚れをすっきりさせることで、頭皮環境が良くなり、髪がうねりにくくなります。
頭皮クレンジングをおこなう場合、頭皮のベタつきが気になる場合は炭酸クレンジング、乾燥が気になる場合はオイルクレンジングを使用することをおすすめします◎
髪のうねりを抑える方法③ シャンプー前にブラッシングを
シャンプーをする前にブラッシングをすることで、髪と頭皮の汚れを浮き上がらせ落としやすくする効果があります。
ホコリや花粉などの汚れをブラッシングである程度落としておくことで、シャンプー時の摩擦を軽減することができるため、髪へのダメージを抑えることができます。
ブラッシングをする際は、パドルブラシやクッションブラシで、頭皮を適度に刺激しながらとかしてあげるのがおすすめ◎
シャンプー前のブラッシングは髪が乾いた状態で、毛先からとかしてあげるようにしてくださいね。
頭皮に程よい刺激を与えるウッドパドルブラシ
3,200円(税込)〜
なめらかな手触りの持ち手と、竹ピンで作られた自然の温もりを感じられるウッドパドルブラシ。
頭皮ケアとヘアケアが同時に行えます。
髪のうねりを抑える方法④ シャンプーはしっかり泡立てて、頭皮にやさしく
シャンプーはしっかり泡立て、泡で洗うことで髪と頭皮への摩擦を軽減することができます。
また、シャンプーはアミノ酸系配合シャンプーがおすすめ。
アミノ酸系配合シャンプーは頭皮に優しいうえに、必要な皮脂や水分を残しながら洗うことができるため、髪や頭皮が乾燥するのを防いでくれます。
事前にブラッシングをしている場合、ある程度の汚れは落とせているため、頭皮は指の腹で洗うようにしつつ、髪自体はシャンプーの泡で軽く揉むように洗ってあげる程度にすると、より髪へのダメージを軽減できます。
アミノ酸配合のノンシリコンシャンプー
4,900円 (税込)
11,000円 (税込)
8,980円 (税込)
洗いながら毛髪補修する、アミノ酸系ノンシリコンシャンプーは、髪をきしまぜずに優しく洗い上げることができます。
キューティクルの損傷部分に作用する「ヘマチン」と、髪内部から流出しがちなタンパク質を補う「加水分解ケラチン(羊毛)」を配合。
髪のうねりを抑える方法⑤ トリートメントでしっかり保湿する
【画像:トリートメントをコームでなじませてる女の人】シャンプー後は、トリートメントで髪を保湿するのも大事です。
トリートメントをする際は、目の粗いコームやスカルプブラシを使い、毛先を中心に髪の毛全体に広げてあげる
トリートメントで保湿をしっかりしてあげることで、髪が乾燥するのを防ぐことができるため、髪がうねるのを防ぐ効果が期待できます。
また、普段のトリートメントと合わせて、定期的にサロントリートメントやヘッドスパを受けるのもおすすめ◎
サロンクオリティーの酸熱トリートメント
3,800円(税込)〜
3日に1度のスペシャルケアをご自宅で。
乾かす時のドライヤーの熱や、スタイリング時のアイロンの熱で潤って、シルクのようなうるつや髪に。
髪のうねりを抑える方法⑥ ドライヤーを当てる前にしっかりタオルドライを
髪の毛をドライヤーで乾かす前にタオルドライをしっかり行っておくことで、ドライヤーを当てる時間が短縮されるため、髪へのダメージが軽減されます。
タオルドライをする際は、ゴシゴシ擦るように乾かすのではなく、髪や頭皮を軽く叩くようなイメージで乾かすようにしましょう。
濡れた髪は、特にダメージを受けやすくなっており、キューティクルが剥がれやすくなっているため、優しく扱ってあげるのがポイント。
また、タオルドライをする際に、ヘアオイルを髪の毛になじませておくと、ドライヤーの熱ダメージから髪を守ることができるため、ヘアオイルを使用することをおすすめします◎
うねりを抑える!毛髪補修成分配合のヘアオイル
5,800円(税込)〜
うねり髪やダメージ毛の特性に注目した成分を配合したヘアオイル。
毛髪補修成分である、ケラチンが、損傷した毛髪成分の代わりとなり、損傷部位を内部から補修します。
髪のうねりを抑える方法⑦ ドライヤーは髪の根元から当てる
タオルドライ後、ドライヤーで髪の毛を乾かしていきます。
髪を乾かす際は、性質上、乾きにくいとされている根元から乾かすようにしましょう。
毛先から乾かしたり、同じところにドライヤーを当て続けてしまうと、オーバードライになり、髪が乾燥したりキューティクルが損傷してしまうことも。
ドライヤーを当てる際は、髪から20cm程度離し、ドライヤーの先端を振るように動かしながら乾かすようにしてくださいね。
髪のうねりを抑える方法⑧ スタイリング剤でうねりを抑える
ダメージ毛やエイジング毛、先天性のくせ毛の人の場合、ヘアケアだけで髪のうねりを抑えるのは難しいため、スタイリング剤でうねりを抑えるのもおすすめ◎
以下で、髪のうねりを抑えるのにおすすめなスタイリング剤とスタイリング方法をご紹介します!
髪がうねるのを抑えるには、ヘアワックスやヘアバームがおすすめ
- ヘアメイクアーティスト
- Rikapi@rikapi_22
- 透明感カラー、艶髪が人気な原宿・新百合ヶ丘のスタイリスト。
ミニボブだからできるヘアアレンジをSNSで配信。
お出かけ前や、普段のスタイリング時におすすめなのが、ヘアワックスやヘアバーム。
毛先の内側から中間、トップへとなじませることで、ベタつきすぎずもしっとりとまとめることができます。
スタイリング剤をなじませた後、コームでとかしてあげることで、うねりを抑えるだけでなく、髪にうるおいとツヤも生まれるのでおすすめ◎
スタイリングできる固形トリートメント
(ヘアバーム ソフト)60g
3,500円(税込)〜
合成香料、着色料不使用のバームタイプのヘアワックス。
外部からの湿気が髪内部に入り込むことも防いでくれるので、湿気によるうねりや広がりも抑えます。
髪のうるおいを逃さず、しっとりツヤのあるまとまりヘアに。
固めずにスタイルキープできるヘアワックス
(ヘアバーム ハード)60g
3,900円(税込)〜
プリュムワックスをベースにキープ力を加えたジェンダーレスなオーガニックワックス。
適度なキープ力がありつつも、くせ毛、ダメージヘア、エイジング毛などのパサつく髪もなめらかな質感にスタイリング。