ヘアマスクとヘアパックの違いってあるの?成分も一緒に解説!

ヘアマスクとヘアパックの違いってあるの?成分も一緒に解説!

髪が傷んでパサついたときに使うヘアケアアイテムとして人気な「ヘアマスク」と「ヘアパック」。

どちらもシャンプーの後に髪に馴染ませて使うもの。

でもその違いってなに?

そんな疑問にお答え!ヘアマスクとヘアパックの違いについて解説します。

\ 監修はこの人 /
    毛髪診断士 遠藤 颯
    • 毛髪診断士
    • 遠藤 颯
    • 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
      10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。

ヘアマスクとはどんなヘアケアアイテムなの?

傷んだ髪におすすめ!ヘアマスク
傷んだ髪におすすめ!ヘアマスク

インバストリートメントは以下のような種類があります。

  • リンス
  • コンディショナー
  • トリートメント
  • ヘアパック
  • ヘアマスク

そのなかでも、著しく傷んだ髪に使用する「スペシャルケア」としての位置付けにあるのが、ヘアパックとヘアマスクです

髪内部を補修!傷んだ髪にハリとコシを与えるヘアマスク

ヘアマスクは一般的に、リンス、コンディショナー、トリートメントよりも粘性が高く、しっとりとした使用感に設計されたものです。

つまり、パーマや縮毛矯正、ブリーチやヘアカラーなどのダメージが強い施術を受けて髪が傷んでしまった場合は、トリートメントよりも毛髪補修効果の高いヘアマスクを使う方が指通りがよくなるでしょう。

ダメージを受けた毛髪は損傷部分に穴が空いている状態。

そこにヘアマスクの補修成分が吸着して凸凹を補修&表面を保湿してくれます。

ヘアマスクの使い方は?

使い方はシャンプーの後に髪から水気を絞って、適量のヘアマスクを手にとって髪に揉み込むように馴染ませていきます。

その後、5分から10分程度置いてからヘアマスクを髪から洗い流します。

ポイントとして、髪にヘアマスクを馴染ませたあとは水気を絞ったホットタオルで髪を包んでおくこと。

成分がしっかり髪の中まで染み込んでいきます。

ぬるぬるしなくなるまでしっかりと洗い流すのも大切です。髪や頭皮に残ってしまうと髪の毛が脂っぽくなってしまったり、かゆみの原因になるで注意しましょう。

ヘアマスクの使用頻度は2日〜3日に1度程度で十分。

毎日使うと髪がベタついて重たくなってしまうの人もいるので、注意しましょう。


ヘアマスクとヘアパックに明確な違いはない

ヘアマスクとヘアパックに明確な違いはない
ヘアマスクとヘアパックに明確な違いはない

ヘアマスクとヘアパックには明確な違いはありません。

すなわち、ヘアマスクとヘアパックはほとんど同じものです。

メーカーによってヘアマスクという製品名をつけているものもあれば、ヘアパックという製品名をつけているものもあります。

ヘアマスクとヘアパックは同じもの!呼び方が違うだけ

呼び方が違うヘアマスクとヘアパック。

2010年代ころまでは「ヘアパック」という呼び方が主流でしたが、2020年代に入って「ヘアマスク」という呼び方が多くなってきました。

美容製品やヘアケア製品は時代によって呼び方が変わるものです。

もちろん日々研究が進んでいますから、過去の「ヘアパック」よりも現在の「ヘアマスク」の方がさまざまな改良が加えられたものが多いというイメージがしやすいかもしれません。


こんな成分が入っている◎ヘアマスクとヘアパック

ヘアマスクやヘアパックの成分
ヘアマスクやヘアパックの成分

ヘアマスクやヘアパックには毛髪補修のためにこんな成分が入っています!その例をご紹介します。

キューティクル補修:γ-ドコサラクトン

ドライヤーやアイロンの熱で髪の表面にあるキューティクルを補修する成分です。例えばヒートプロテクト処方といったパッケージ表記している製品に含まれます。

普段からヘアアイロンを使用する人や、ドライヤーでのヘアセットをする人におすすめです。

キューティクル補修:フィトステリル誘導体

製品にはマカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリルといった表記で配合されています。めくれ上がったキューティクルを整え、補修する成分です。

キューティクル補修:アミノ酸

トレオニン、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、プロリンといった表記で配合されています。キューティクルの剥がれ、浮き上がりを防いでくれます。

内部から保湿:スクワラン

スクワランは皮脂に含まれる成分で、頭皮や毛髪の潤いを守る保湿効果があります。髪の毛をしっとりと指通りをよくするエモリエント効果があり、頭髪を健やかに保ちます。

内部から保湿:ヒアルロン酸

保湿力のあるヒアルロン酸は、パサつきがちな髪の毛をしっかり潤してくれます。

ダメージを受けて水分量が低下した毛髪にぴったりです。

内部から保湿:天然植物オイル

アルガンオイル(アルガニアスピノサ核油)、ホホバオイル(ホホバ種子油)、ツバキ油、ゴマ油、ダイズ油などがあります。しっとり感があり、太めの髪や広がりを抑えたい人に向いています。

ハリコシ付与:ヘマチン

ヘマチン含有トリートメン トで補修した髪は、ダメージにより露出していた毛髪内部のコルテックスがキューティクルに類似したうろこ状の物質により保護されることがわかっています。[1]

ハリコシ付与:ケラチン(羊毛)

毛髪は繊維のようなタンパク質の集合体でできています。その繊維はケラチンという物質です。

ヘアマスクやヘアパックには、羊毛から抽出したケラチンを髪の毛に浸透するように小さくした加水分解ケラチンが配合されています。

傷んだ髪を補修し、ハリとコシを与えてくれます。

ツヤ付与:ジメチコン

ジメチコンがシリコンの一種です。

軽い手触りで髪に艶を与えて表面をコーティングしてくれます。


ヘアマスクとヘアパックの違いまとめ

ヘアマスクとヘアパックには大きな違いはありません。

そもそも、ヘアパックという製品はスペシャルケアとして販売されており、最近ではヘアマスクという販売名で店頭に並ぶことが多くなりました。

どちらもほとんど同じ製品と考えていいでしょう。

参考文献

[1]高分子論文集 (Kobunshi Ronbunshu), Vol. 75, No. 1, pp. 94—98 (Jan., 2018) シャンプー・トリートメントによる毛髪の修復機構

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