自分に合ったものを選ぶのってなかなか大変ですよね。シャンプーもそのひとつだと思います。
「最近、見かけるアミノ酸系シャンプーって効果あるのかな?」
「試してみたい気もするけど、成分がよく分からないから手が出せない」
今回は、アミノ酸系シャンプーの成分や特徴についてご紹介します。
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。
4種類のシャンプーのうちのひとつ「アミノ酸系シャンプー」
シャンプーは大きく分けて、4種類あるとされています。
- アミノ酸系シャンプー
- 高級アルコール系シャンプー
- せっけん系シャンプー
- ベタイン系シャンプー
アミノ酸系シャンプー
アミノ酸系シャンプーとは、洗浄成分の界面活性剤にアミノ酸を配合したシャンプーのことです。
アミノ酸系シャンプーは、髪が持つ成分でタンパク質を構成するアミノ酸が配合されており、泡立ちや洗浄力(髪の汚れを落とす力)はマイルドで、髪に対して低刺激なのが特徴です。
アミノ酸系シャンプーには以下の成分が含まれています。
- ココイルグルタミン酸TEA
- ココイルグルタミン酸Na
- ラウロイルグルタミン酸Na
- ココイルグリシンK
- ココイルメチルタウリンNa
- ラウロイルサルコシンNa
高級アルコール系シャンプー
高級アルコール系シャンプーとは店頭でよく見かける、手軽に購入できるシャンプーのことです。
泡立ちが良く、洗浄力(髪の汚れを落とす力)が高いためさっぱりとした洗い心地を得られるのが特徴で、頭皮のべたつきが気になる方や、ハードなスタイリング剤を使用したときにおすすめです。
高級アルコール系シャンプーには以下の成分が含まれています。
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
- ラウレス塩酸アンモニウム
- スルホコハク酸ラウレス2Na
せっけん系シャンプー
せっけん系シャンプーとは、天然素材の油脂から作られたせっけん素地を使用したシャンプーのことです。
せっけん系シャンプーは泡立て方によって泡立ちは異なりますが、肌に優しく、敏感肌の方でも使用できるのが特徴です。
せっけん系シャンプーには以下の成分が含まれています。
- せっけん素地
- 脂肪酸Na
- 脂肪酸K
ベタイン系シャンプー
ベタイン系シャンプーとは、アミノ酸の一種である「ベタイン」といわれる成分を配合したシャンプーのことです。
一般的なアミノ酸系よりもさらにマイルドで、敏感肌用、赤ちゃん用といったベタイン系シャンプーも出ているように低刺激なのが特徴です。
ベタイン系シャンプーには以下の成分が含まれています。
- コカミドプロビルベタイン
- ラウラミドプロピルベタイン
アミノ酸系シャンプーの特徴とは
大きく分けて4種類あるシャンプーのうち、アミノ酸系シャンプーにはどのような特徴があるのかをご紹介します。
アミノ酸シャンプーは、洗浄成分にアミノ酸系の界面活性剤を使用しており、洗浄力(髪の汚れを落とす力)や泡立ちはマイルドです。
人の髪の毛は、「ケラチン」と言われるタンパク質でできていますが、タンパク質は約20種類のアミノ酸でできています。
人によって髪質が異なるのは、このアミノ酸の組み合わせが違うからといわれており、アミノ酸系シャンプーには髪の毛に含まれるアミノ酸を含んでいるため、以下に当てはまる方におすすめです。
- 髪に元気がないと感じる方
- ブリーチや乾燥によって髪がパサつくと感じる方
- 今後の髪の毛のダメージを抑えるために低刺激のシャンプーを試してみたい方
- フケやかゆみなどの頭皮トラブルの予防をしたい方
アミノ酸系シャンプーは、髪や頭皮が持つ保湿成分や必要な油分を残しつつも余分な皮脂を落としてくれる効果が期待できるため、上記に当てはまる場合はアミノ酸系シャンプーを試してみるのも良いかと思います。
4,900円 (税込) 11,000円 (税込) 8,980円 (税込)
アミノ酸系シャンプーの成分について
アミノ酸系シャンプーとは、おおまかに「6種類のアミノ酸系洗浄成分のどれかが主成分となって作られているもの」をいいます。
アミノ酸系シャンプーの主成分である、アミノ酸系洗浄成分6種類は以下です。
- グルタミン酸
- アラニン
- グリシン
- タウリン※1
- サルコシン
- アスパラギン酸
※1 タウリンは正しくはアミノ酸には分類されませんが、他のアミノ酸と化学的構造が似ている物質であることからアミノ酸として表記しています。
グルタミン酸
グルタミン酸は、アミノ酸のなかでも一番しっとりとした使用感が特徴です。
髪の汚れを落とす力は弱めで、泡立ちにくいですが、髪や頭皮に対する刺激が低いといわれているため、洗髪後のつっぱりが気になるといった方におすすめです。
アラニン
アラニンは、アミノ酸系洗浄成分のなかでもバランスが良く、使用感がスッキリしているというのが特徴です。
バランスが良いというのは、泡立ちが良く、強すぎない洗浄力(髪の汚れを落とす力)を持ち合わせていることを意味します。
髪に潤いを与える効果が期待できることから、まとまりのよい髪にしたいと考えている方におすすめです。
グリシン
グリシンは、アミノ酸系洗浄成分のなかでは比較的高い洗浄力と洗い上がりがさっぱりとしているのが特徴です。
他のアミノ酸系が弱酸性で洗浄力(髪の汚れを落とす力)を発揮するのに対し、グリシンは中性〜アルカリ性で洗浄力を発揮します。そのため、洗い上がった際にややきしみを感じる場合もいるため、以下に当てはまる方におすすめです。
- すっきりとした洗い上がりにしたい
- 頭皮の油分を抑えたい
グリシンに関しては、メインのアミノ酸洗浄成分としてではなく、補助剤として配合されているアミノ酸系シャンプーを使用することをおすすめします。
タウリン
タウリンは泡の量は少ないですが、きめ細かい泡立ちをするため、泡切れが良く使用感がさっぱりしているのが特徴です。
また、低刺激なのに適度な洗浄力があるため、髪を傷めずに優しく洗うことが出来ます。
仕上がりとしてはバランスの良いタイプといわれており、重くもならずサラサラに洗い上がります。
そのため、カラーやブリーチをしている方、ダメージ毛の方におすすめです。
サルコシン
サルコジンは泡立ちや洗い心地が良く、アミノ酸の中で一番さっぱりとした使用感なのが特徴です。
使用感はさっぱりとしていますが、アミノ酸系洗浄成分の中では洗浄力が弱いため、必要な皮脂を全て洗い流してしまうほどの強さと刺激性はありません。
サルコシンに関しては、メインのアミノ酸洗浄成分としてではなく、補助剤として配合されているアミノ酸系シャンプーを使用することをおすすめします。
アスパラギン酸
アスパラギン酸は、泡立ちも良く適度な洗浄力があることから、優しく洗うことができるのが特徴です。
低刺激のため髪や頭皮に負担をかけにくく、バランスが良いとされています。
低刺激で洗浄力もあり、使い心地も良いという理由からアミノ酸系シャンプーに配合されることが増えています。
そのため、使い心地も効果も実感したいという方におすすめです。
※本記事内の成分および製品に関する意見は個人の見解であり、効果を100%保証するものではありません。
アミノ酸系シャンプーはどんな人におすすめ?
アミノ酸系シャンプーは洗浄力が他のシャンプーと比較して低刺激なものが多いので、髪や頭皮が乾燥している方におすすめです。
配合されているアミノ酸系洗浄成分によりますが、頭皮に必要な皮脂は残しつつ汚れを洗浄できるため、フケやかゆみなどの頭皮トラブルに悩んでいる方、カラーやブリーチによるダメージ毛の人にも相性が良いです。
今回ご紹介したアミノ酸系洗浄成分のなかで、自分の髪質に合いそうなアミノ酸系洗浄成分を知っておくと、通販や市販されているアミノ酸系シャンプーの成分をみたときに、自分に合ったものを選びやすくなりますよね。
アミノ酸系シャンプーが気になっていたという方はこの機会にぜひ、使用してみてください。
編集部イチオシのアミノ酸系シャンプー
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