最近SNSの投稿を見ていると、超音波アイロンを使ったトリートメント動画が出てきますよね。
とはいえ、超音波トリートメンについて詳しく知らない方も多いはず。
とくに髪質改善の「酸熱トリートメント」との違いがよくわからない!という声も。
そこでこの記事では以下の内容について深掘りして解説します。
- 超音波トリートメントの仕組み
- 酸熱トリートメントとの違い
- 超音波トリートメントの仕上がりについて
- メリット&デメリット
それでは早速見ていきましょう。
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超音波トリートメントとは?振動するアイロンでトリートメントを浸透させること
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
超音波トリートメントの特徴は以下のとおり。
- 振動&赤外線を照射する専用アイロンを使う
- 専用アイロンによりトリートメントが髪に浸透しやすくなる
トリートメントを髪に馴染ませた後、専用アイロンを通します。
アイロンの振動と超音波でトリートメント成分をナノレベルまで小さくすることでより浸透しやすい状態に。
さらに同時照射で赤外線をあてることで、髪を温めることができ、トリートメント効果をしっかりとどけることができるようになります。
使用するトリートメントはなんでもOKです。
しかし、超音波トリートメントは「髪内部を補修する」ためのものなので、髪の表面をコーティングするだけの「リンス」や「コンディショナー」は向いていません。
超音波トリートメントは髪の保湿や毛髪補修のためのトリートメントそのもの効果を高めるためのものです。
超音波トリートメントをするとどんな仕上がりになるの?
超音波トリートメントを使うとどのような違いがあるのか、気になりますよね。
- 普通にシャンプーした後にトリートメントを髪に馴染ませるだけの場合
- 超音波トリートメントを使った場合
この2つ、実際仕上がりの違いが生まれるのでしょうか?
使うトリートメントは同じ。その状態で超音波トリートメントを使うと、やはり超音波アイロンを使った方が指通りの良さがアップしている感があります。
特に、太い髪質の方、傷んだ髪の方はトリートメントが浸透しやすい傾向にあります。
トリートメントの保湿・毛髪補修成分が内部まで浸透しやすくなっていることから、水分量がアップしたり、ダメージポケット(髪の損傷部分)に毛髪補修成分がしっかり吸着していることが考えられます。
最終的な仕上がりのしっとり感や髪のサラサラ感に違いが出ます。
勘違いしやすい!超音波トリートメントと酸熱トリートメント
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。
超音波トリートメントは振動と超音波、さらに赤外線による熱を加えてトリートメントをより浸透しやすくするもの。
同じ「熱」を使う髪質改善トリートメントには酸熱トリートメントもありますが、何が違うのでしょうか?
温度が低い!超音波トリートメントのアイロン
超音波トリートメントの熱は赤外線によるものです。
光なので触っても熱くありません。髪を「内部から温める」ことでトリートメントが浸透しやすくします。
一般的なヘアアイロンとは違い、高温では使用しないため、髪が傷むことがありません。
温度が高い!酸熱トリートメントのアイロン
酸熱トリートメントでは薬剤を髪の中に浸透させたあと、失われた髪の結合部分に特殊な架橋を作ります。
そのため、180℃以上の高温なストレートアイロンを使いイミン結合などを作り出します(使用する酸によって異なります)。
超音波トリートメントの赤外線照射とは目的も温度も違います。
超音波トリートメントのメリット&デメリット
サロンでも人気の超音波トリートメント。
知っておきたいメリット&デメリット、それぞれをご紹介します。
超音波トリートメントのメリット
髪を挟んでアイロンのように使う超音波トリートメントですが、赤外線という光を照射することで高温にすることなく髪を温めます。
そして超音波によってトリートメントや水分を細かな霧状にして、より髪に浸透させやすくするためのもの。
失敗して髪にダメージが加わってしまうリスクがありません。
使用するトリートメントも、自分の髪質や髪の状態に合ったものを使うことができ、指定のトリートメントを選ばなければならないという制限もなく、何度も使えます。
酸熱トリートメントのように施術に長い時間を必要としないことも超音波トリートメントのメリットです。
超音波トリートメントのデメリット
トリートメント効果をアップさせる超音波トリートメントですが、デメリットとしては縮毛矯正や酸熱トリートメントに比べると効果を実感しづらい点が挙げられます。
最近のサロントリートメントは毛髪補修成分が含まれているのものがベースとなっており、超音波トリートメントなしでも仕上がりには満足できるでしょう。
そして、トリートメント自体もより髪に浸透しやすいように進化しています。
超音波トリートメントを当てると効果がアップするのは確かですが、縮毛矯正や酸熱トリートメントのような効果を実感しづらいのも事実です。
また、シャンプー台やお風呂の中で行うトリートメントに比べればどうしても時間が長くなってしまう点、それから料金が割高になるのも超音波トリートメントのデメリットのひとつです。
おうちで超音波トリートメントはできる?
美容室で使われている超音波トリートメントのための器具はそんなに大きなものではありません。
じつは今、おうちでも簡単に使える超音波アイロンがさまざまなメーカーから販売されています。
なかなか美容室に通えなくても大丈夫!
おうち超音波トリートメントのやり方をご紹介します。
おうち超音波トリートメントのやり方
超音波トリートメントはインバストリートメント(洗い流すタイプ)、アウトバストリートメント(洗い流さないタイプ)のどちらでも使えます。
インバストリートメントを使う場合の手順からご紹介
- シャンプーを済ませたら髪から水気を絞る
- トリートメントを髪の量に合わせて適度取り、髪全体に揉み込みながら馴染ませる
- くしやブラシを使ってさらにトリートメントを広げる
- 超音波ヘアアイロンで、束を取りながら挟んで毛先に向けて引く(1箇所につき2~3回程度)
- ホットタオルで髪を包み、5分~10分放置する
- しっかりと洗い流して完了
超音波ヘアアイロンはコードレスタイプのものが多いため、お風呂場に持ち込んで簡単に使えます。
アウトバストリートメントで使う場合の手順については以下のとおり
- お風呂から上がったらタオルで髪から優しく水気を取る
- 洗い流さないトリートメントを適量取り、髪に揉み込んで馴染ませる
- 毛束を取って超音波で挟み、毛先の方へ伸ばす
- くしやブラシを使ってさらにトリートメントを広げる
- 超音波ヘアアイロンで、束を取りながら挟んで毛先に向けて引く(1箇所につき2~3回程度)
- ドライヤーの温風で髪を乾かす
- 最後に冷風を当てて髪から粗熱を取る
超音波トリートメントにはヘアミルクとヘアオイルどっちがいいの?
アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)には大きくわけてヘアミルクとヘアオイルの2種類があります。
水分主体のヘアミルクなどは仕上がりが軽く、それに比べるとヘアオイルはしっとり重めの仕上がりになるため、好みのものを選びましょう。
髪の奥に保湿&毛髪補修成分が届くため、おやみ中に髪を集中補修。ダメージを補修してしなやかな状態に導いてくれます。
ダメージヘアにおすすめ!毛髪補修成分配合のヘアオイル
5,800円(税込)〜
関連記事 プリュムヘアオイル|うねり髪の構造に着目した成分処方
合わせて使いたいトリートメント
超音波トリートメントは超音波と赤外線を照射するヘアアイロンを使用したヘアケア方法のことです。
一緒に使うトリートメントの成分によってもその効果も変わりますし、効果の感じ方も人それぞれであることは認識しておくと良いでしょう。
おうちヘアケアで使いたい!毛髪補修成分配合のシャントリ
4,900円 (税込)
11,000円 (税込)
8,980円 (税込)
関連記事 プリュムシャンプー・トリートメント|ケラチン&ヘマチン配合で髪悩みにアプローチ
超音波トリートメントとは?自宅でもできる?その効果について、まとめ
超音波トリートメントとは、専用アイロンを使用したヘアトリートメント方法です。
アイロンのプレートが振動して超音波を発生させることで、使用するトリートメントの美容成分を髪の毛内部まで浸透しやすくさせるものです。
同時に、赤外線を照射することで毛髪を内部から温めて効果を実感しやすくするのも特徴のひとつです。
インバストリートメント、アウトバストリートメントどちらに使えるので、好みで使い分けてみてくださいね。