最近、チリっとした毛が増えた気がするなら要注意。
髪の毛がチリチリになるのは、ダメージや乾燥が深刻な状態になっている証拠です。
このページではチリ毛は治すことができるの?そんな疑問にお答えします。
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。
縮れたチリ毛を「治す」ことはできない!でも「改善」ならできる
縮れたチリ毛が増えてくると、見た目だけでなく手触りも悪くなるため、一刻も早くなんとかしたいですよね。
じつはダメージを受けて傷んでしまったチリ毛を「治す」方法はありません。
その理由は、髪の毛が爪と同じようにケラチンタンパク質という「繊維」の集まりで作られているため。
髪の毛は肌のように怪我をして回復するような「自己再生能力」がありません。
そのため、一度傷んでチリ毛になると、トリートメントで一時的に見た目・手触りを改善できても、チリ毛そのものを完全には治せないのです。
チリ毛は先天性のもと後天性のものがある
そもそも、チリチリの髪の毛が生える原因は、大きくわけて以下の3つ。
- 生まれつきのくせ毛「縮毛」
- 栄養不足の髪
- 髪の乾燥やダメージ
くせ毛の一種「縮毛」
チリ毛と呼ばれる髪質は、縮毛であることがほとんどです。
チリ毛は男女問わず生えてきます。
髪全体が縮毛でなくても、前髪の生え際やもみあげ、頭頂などの「一部」だけがチリ毛になることも。
ヘアダメージや乾燥でよりチリチリになることがあります。
栄養不足の髪
栄養不足の髪は、細くチリチリとした質感を伴うことがあります。
髪の毛は主にタンパク質(ケラチン)で構成されています。タンパク質の補給が十分でないと、髪の毛は弱く、脆くなり、成長する速度も遅くなります。
これが、髪の毛がチリチリとした状態で生えてくる一因となります。
さらに、ビタミンB群(特にビオチン)、ビタミンA、ビタミンD、鉄、亜鉛などの栄養素も髪の健康には必要不可欠です。
これらの栄養素が不足すると、髪の成長が阻害され、髪質が低下し、結果的にはチリチリとした状態になる可能性があります。
髪の乾燥やダメージ
健康な髪の毛は、水分と油分がバランス良く保たれている状態です。
しかし、乾燥やダメージにより、髪のキューティクルが剥がれたり、損傷したりすると、髪内部の水分や栄養素が外部に逃げ出し、その結果、髪は乾燥してパサつき、チリチリとした状態になります。
乾燥は、ドライヤーの使用やエアコンの温風など日常生活の中で多くの原因によって生じます。
また、ダメージは、パーマやカラーリング、ブリーチなどの化学処理、または過度なブラッシングやヘアアイロンなどの物理的なストレスによっても引き起こされます。
チリ毛を改善する方法とは?
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
チリ毛を改善する方法をご紹介します。
即効性の高い順に並べると以下のとおりです。
- スタイリングでカバーする
- ヘアオイルを使用する
- ヘアマスクを使用する
- ダメージを予防する
1.スタイリングでカバーする
チリチリとした髪の毛を根本的に治すことはできません。
よって、ヘアスタイリングでチリチリをカバーするのが手っ取り早く効果的です。
チリチリとした髪は「艶」と「まとまり」が失われています。
よって、この2つを与えることができるスタイリング剤をチョイスしましょう。
チリつき髪、うるおってまとまるプリュムワックス
(ヘアバーム ソフト)60g
3,500円(税込)〜
髪と素肌想いのスタイリングできる固形トリートメント。うねり、パサつき、広がりが気になる髪を美しくまとめます。
それはまるで「髪のファンデーション」。無添加(合成香料、合成着色料、パラベン、アルコールフリー)ですから、小さなお子様や敏感肌でお悩みの方もお使いいただけます。
2.ヘアオイルを使用する
ヘアオイルは髪の毛に必要な油分を補給し、髪を柔らかくし、また水分を髪の内部に閉じ込める働きをします。
そのため、髪を乾かす前にヘアオイルを使用することで、髪の乾燥を防ぎ、髪の手触りを改善することができます。
うねり髪、整えるプリュムヘアオイル
5,800円(税込)〜
3つの毛髪補修成分を配合したヘアオイル。うねり髪やダメージ毛の特性に注目した成分配合で、指どおりの良い、しっとりなめらかな髪へ。 ケラチン、シルク、コラーゲンが髪の構造を補うことで、髪のダメージを補修します。 また、浸透性と保湿効果の高い成分を配合。それでいてベタつかつかないさらりとした使い心地。合成香料、合成着色料、パラベン、アルコールフリーの無添加処方。無香料なので、場面を選ばず使用できます。
ヘアマスクを使用する
ヘアマスクは普段のトリートメントにの代わりに、週に2、3回使用する「スペシャルケア」。
髪のパサつきやチリつきが気になったときに使用すると良いでしょう。
酸熱トリートメント成分配合のストレートヘアマスク
酸熱トリートメント成分、「サリチル酸」配合。
髪を芯から潤し、ヘアアイロンによる熱でしっかり補修します。
3,800円(税込)〜
4.長期目線で、ダメージを予防する
これ以上ヘアダメージを受けないために、長期的な目線で美髪を作っていくことも大切です。
髪の毛がダメージを受ける原因は以下のとおり。
- ブリーチやカラー、パーマなどの薬剤ダメージ
- ドライヤー、アイロンの熱ダメージ
- ブラッシングによる摩擦ダメージ
- 直射日光による紫外線ダメージ
これらから髪を守ることが、ダメージ予防として効果的です。
薬剤ダメージ
ヘアダメージが気になる場合は、ブリーチやカラー、パーマなどはしないほうが良いでしょう。
熱ダメージ
ドライヤーを使用するときは、髪から20cmほど離して使用しましょう。
ヘアアイロンを使用するときは、同じところに3秒間使用しないようにしましょう。
また、アイロン慣れしていない場合は、150度の低温で練習し、慣れたら180度の温度で使用すると良いでしょう。
摩擦ダメージ
ブラッシングは髪の絡まりを解くとき、シャンプー前の埃を落とすとき以外は行わない方が良いでしょう。
紫外線ダメージ
紫外線は髪の内側からタンパク質を破壊していきます。
日傘や帽子をかぶるなどして、髪の毛を直射日光から守りましょう。
また、肌用の日焼け止めスプレーを髪に使用することも有効です。
チリチリとした髪の原因と対策まとめ
チリっとした髪の毛が発生する原因は以下のとおり。
- 生まれつきのくせ毛「縮毛」
- 栄養不足の髪
- 髪の乾燥やダメージ
その対策方法は4つあり、即効性の高い順に並べると以下のとおり。
- スタイリングでカバーする
- ヘアオイルを使用する
- ヘアマスクを使用する
- 長期的視点でダメージを予防する
ぜひ参考にしてみてくださいね。