まとまりにくいくせ毛を、しっとりとなめらかな状態にしてくれるヘアクリーム。
毛髪診断士がヘアクリームとはどのようなヘアケアアイテムなのか、その特徴とくせ毛との相性について解説します。
お風呂上りの洗い流さないトリートメントしてだけでなく、ヘアセットのためのベース作りにも。
ヘアクリームを使うメリットをご紹介します。
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
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ヘアクリームとはどんなもの?特徴やメリットのご紹介
ヘアケアアイテムの中でも、しっとりやわらかなテクスチャーで人気のヘアクリーム。
なぜヘアクリームを使うとパサつきが収まり、手触りの良い髪になるのでしょうか。
ヘアクリームはどんなもので作られていて、使うとどんな効果やメリットがあるのかを解説します。
水分と油分で出来ているヘアクリームは伸びが良く髪に馴染みやすい
ヘアクリームはエマルジョンタイプで、水分と油分で作られており、髪にうるおいを与える「保湿目的」で作られたヘアケアアイテム。
親油性の髪質、親水性の髪質どちらとも相性が良いのが使いやすさのポイント。
油分主体のヘアオイルよりも軽く仕上がり、手触りもベタつきが少なめ。ヘアスタイルを軽めに仕上げたい方におすすめのスタイリング剤でもあります。
乾燥による髪のパサつきを感じたら、ヘアクリームを試してみてくださいね。
ヘアクリームを使うメリットとは?
なぜヘアクリームを使う人が多いの?それは使ってみるとこんなメリットがあるから。
- パサついて広がる髪をまとまりやすくする
- 髪に潤いを与える保湿機能がある
- 含まれる成分が髪を補修してくれる
ヘアクリームは乾燥してパサつく髪に最適なヘアケアアイテム。
広がる、まとまりにくい髪がしっとりとまとまりやすい状態になります。
くせ毛さんのためのヘアクリームの選び方
それでは本題。
くせ毛のためのヘアクリームはどうやって選べば良いのかをご紹介します。
質感や香りもヘアケアアイテム選びでは重要なエッセンス。
そしてくせ毛の場合はズバリ、髪のダメージ具合や髪質でヘアクリームを選ぶこと!
髪のうねりはあるけれど傷んでいない!そんなくせ毛さんには保湿重視のヘアクリーム
くせ毛の悩みのひとつは、うねって広がる&まとまりにくいこと。
ヘアセットのときにまとまりのよい髪にしておくためには保湿力が高いヘアクリームを選ぶと良いです。
しっとりとまとまりの良くなった髪なら、ヘアセットにかかる時間もぎゅっと短縮できます。
艶が出るので、くせ毛のうねりを活かした髪型にしたい人にも「保湿重視」のヘアクリームはおすすめです。
ダメージでパサつきが目立つくせ毛さんには毛髪補修重視のヘアクリーム
傷んでしまった髪は内部の水分やタンパク質が流れ出てしまい、空洞ができてスカスカになります。
そうなるとうねりが強くなったり、乾燥してパサパサでまとまりが悪い状態に。
傷んでしまったくせ毛さんには、「ちょっと重めの質感かな?」と感じても「毛髪補修重視」のヘアクリームを選ぶと良いです。
アウトバストリートメントとしてのヘアクリームとヘアオイルを比べてみた
ヘアクリームはお風呂上りに使う「洗い流さないトリートメントとして」人気があります。
そんな洗い流さないトリートメントには、ヘアオイルを選ぶくせ毛の方も多いのですよね。
この2つ、何が違うのでしょうか。
ヘアクリームとヘアオイルを比較してみました。
ヘアクリームとヘアオイルの違い
この2つは何が違うのか、比較表を作ってみました。
特徴 | ヘアクリーム | ヘアオイル |
保湿力 | ◎ | 〇 |
毛髪補修力 | 〇 | ◎ |
仕上がりの軽さ | ◎ | △ |
ヘアクリームはエマルジョンタイプなので保湿に強いヘアケアアイテムであり、油分を弾くほどの傷んでいる髪に対して、すっと浸透する感じで、馴染みやすい使用感です。
一方のヘアオイルは髪を油分でコーティングすることでこっくりした使用感。摩擦による髪へのダメージを軽減し、ツヤも出せるメリットがあります。
選び方のポイント
- 軽く仕上げたい人:ヘアクリーム
- 艶を与えたい人:ヘアオイル
くせ毛×髪質やヘアスタイルに合わせてヘアクリームorヘアオイルを選ぶ
ヘアケアアイテムとしてだけでなく、ヘアセットのベース作りのためのスタイリング剤としても使えるヘアクリームとヘアオイル。
髪質とヘアスタイルで選ぶならどちらがおすすめなのでしょうか?
細くて柔らかくボリュームを出したいなら軽く仕上がるヘアクリーム
くせ毛のうねりを活かしたふんわりボリュームヘアには軽く仕上がるヘアクリームが相性◎。
太くて硬いしっかりした髪でボリュームが出やすい場合はヘアオイル
髪がしっかりしている、いわゆる剛毛タイプだと膨らんでボリュームが出やすくなるため、広がりを抑えやすいヘアオイルが良いです。
ヘアクリームはふんわり優しい巻き髪にも
軽く仕上がるヘアクリームをベースとして使うと、巻き髪を作ったときにふんわりと仕上がります。
ツヤ感のある濡れ髪作りならヘアオイルを
油分主体のヘアオイルなら髪にツヤが出せるので、人気の濡れ髪作りにぴったり。
ダメージの具合によって変わる!親油性の髪と親水性の髪
髪の毛を構成するタンパク質には2つの種類があります。
- 油とよく馴染む「親油性」のタンパク質
- 水とよく馴染む「親水性」のタンパク質
この2つのうち、「親油性」のタンパク質がヘアダメージによって著しく少なくなっている場合、ヘアオイルがしっかりと髪の毛内部まで浸透しないことがあります。
「ヘアオイルが髪にはじかれている感じがする」
「浸透している感じがしない」
そんなときは、油と水両方が混ざっているエマルジョンタイプのヘアクリームの使用がおすすめです。
艶感を出したい、もっとしっとり感が欲しいという時は、ヘアクリームをつけた後にヘアオイルをつけてもOKですよ!
髪質に合わせて組み合わせて使いましょう。
くせ毛とヘアクリームの相性まとめ
髪にうるおいを与えて、しっとりとまとまりの良い状態に導いてくれるヘアクリームについて解説しました。
お風呂上に使う「洗い流さないトリートメント」としても人気のあるヘアクリーム。
くせ毛がパサついてまとまらない、朝のヘアセットに時間がかかっている方にぜひ使って欲しいヘアケアアイテムです。
どのヘアクリームを選べば良いか迷う場合は、髪の状態で判断しましょう。
- 傷んでいないくせ毛:保湿重視で艶とまとまりを
- 傷んでいるくせ毛:毛髪補修重視で、ダメージをケア
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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※本記事内の成分および製品に関する意見は個人の見解であり、効果を100%保証するものではありません。