髪の毛がデコボコしたり、ガタガタしたりすることってありませんか?
たまに、そのような髪の毛が出てきてしまう場合もあれば、いつも髪の毛がデコボコした手触りで困っている、という場合もあるでしょう。
この記事では、どうして髪の毛がデコボコしてしまうのか、それを解決するにはどうしたらいいのか、解説していきます。
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髪の毛がデコボコしたり、ガタガタしたりする原因
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
髪がデコボコ、ガタガタ。手触りも見た目も悪くなってしまうのはなぜなのでしょうか?
考えられる4つの理由をご紹介します。
原因1:生まれつきの、連珠毛という髪質
髪の毛がデコボコになってしまう理由のひとつ、生まれつきの髪質「連珠毛」です。
大きさの異なる膨らみが数珠のように連なっており、見た目もデコボコです。
ガタガタした髪の毛、と表現する人もいます。
ツヤが出にくく、傷んでいるように見える髪質です。
関連記事【セルフ診断つき】くせ毛の種類について|あなたはどれに当てはまる?
原因2:加齢によるくせ毛
年齢を重ねることで、髪の毛にくせが出たり、ガタガタ、ボコボコとした髪質になることがあります。
これは、美しい髪を維持する女性ホルモン「エストロゲン」が減少するために発生します。
一般的に、40歳前後から徐々に髪質が変わってくることが多いです。
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原因3:結節性裂毛症
髪の毛が毛先から裂けて白く見えてしまう「結節性列毛症」の場合も、裂けている部分の手触りがデコボコになります。
先天性の場合と後天性の場合がありますが、多くの人は後天性です。
結節性列毛症は、内的要因と外的要因2つの可能性があります。
結節性列毛症の原因
内的要因:消耗性疾患、鉄欠乏性貧血、甲状腺機能異常によるもの[1]
外的要因:パーマや縮毛矯正、ブリーチやヘアカラーといったダメージの強い施術を受けた場合
髪の毛は中心部をメデュラという芯、その周辺をコルテックスと呼ばれる繊維状のタンパク質が囲み、一番外側にキューティクルと呼ばれるウロコ状組織があります。
このとき、繊維質であるコルテックスを結びつけていたマトリックスと呼ばれる成分が溶出てしまうことで繊維がほどけてバラバラの状態になります。
無理にくしでといたり、ブラッシングしたりするとバラバラになった繊維が露呈して白く見えてしまいます。
結節性裂毛症が見られた場合は、その毛先から数センチ程度まで及んでいる可能性があるので、カットして傷んだ部分をケアしてあげましょう。
原因4:根元のヘアキャストが髪に付着している
髪の根元に白い汚れのようなものが付着して、デコボコな手触りになっている場合はヘアキャストの可能性があります。
ヘアキャストはフケではなく、髪の毛根を包む毛包と呼ばれる組織が髪に巻き付いたものです。
本来、髪の毛根の一部である毛包がなんらかの力で髪が引っ張られたときにちぎれて、髪にくっついてしまったもので、フケのように手で払っても簡単には落ちません。
ヘアキャストがあると髪に指を通したときに、手触りが悪くなります。
原因5:ヘアスタイリングが髪に付着いている
ヘアスプレーやヘアワックスの残りカスが髪に付着している場合、手触りがデコボコしていることがあります。
スタイリング剤を使用した後、しっかりと髪を洗い流さないとこのようなことが起きます。
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原因6:髪の毛表面のキューティクルが傷んでいる
キューティクルは、髪の表面を覆う薄いタンパク質の層で、髪の内部構造を保護し、外部からのダメージを防ぐ役割を担っています。
キューティクルは、鱗(うろこ)状に重なり合った細胞から成り立っており、正常な状態では、これらの細胞は平滑に並んでいます。しかし、以下のような要因によってキューティクルが傷むと、細胞が乱れ、剥がれたり立ち上がったりすることで、髪の毛表面が凸凹になります。
熱によるダメージ
ヘアドライヤーやアイロンなどの熱を髪に当てることで、キューティクルが剥がれやすくなります。繰り返し熱を加えると、キューティクルがどんどん破壊され、髪の表面が凸凹になります。
化学処理によるダメージ
パーマやカラーリングなどの化学処理は、キューティクルを開いて髪の内部に働きかけるため、キューティクルに負担をかけます。これにより、キューティクルの細胞が乱れ、髪の表面が凸凹になります。
摩擦によるダメージ
髪を力をいれてとかす、タオルでこすりすぎる、ヘアゴムで過剰に締め付けると、キューティクルの細胞に摩擦を与え、ダメージの原因に。この結果、髪の表面が凸凹になります。
紫外線によるダメージ
紫外線は、キューティクルの細胞を酸化させ、損傷させます。
これにより、キューティクルが剥がれやすくなり、髪の表面が凸凹になります。
関連記事 あなたの髪のダメージレベルはどのくらい?一度傷んだら戻らないって本当?毛髪診断士が解説
デコボコした髪の毛を抜くのはNG
髪の毛がデコボコ、ガタガタになっているからといって、髪の毛を抜いてはいけません。
髪の毛を抜くと毛穴や頭皮が傷む原因にもなるため、デコボコな髪を見つけても抜かないようにしましょう。
まずは原因に対して、正しい解決方法をとるようにしましょう。
たとえば、ヘアケアすることで改善できるタイプもあります。
デコボコした髪の毛のヘアケア&スタイリング方法
- ヘアメイクアーティスト
- Genki@geeeeenkii
- 渋谷CALAMARIの代表。
ブリーチやカラー、似合わせカットが得意。
デコボコになってしまった髪はトリートメントしたからといって、すぐに改善できるわけではありません。
また、髪の毛は爪と同じ「ケラチン」という繊維のようなタンパク質でできており、自己再生することはありません。
このような理由から、デコボコ&ガタガタ髪を改善するには、スタイリングで綺麗に見せてあげることが効果的です。
ヘアオイルをつけて乾かした後、ワックスでスタイリング
デコボコした髪を綺麗にスタイリングする方法は以下のとおり。
- 髪の毛全体を濡らして、寝ぐせをオフ
- タオルで優しく水気を拭き取る
- プリュムヘアオイルを毛先→中間→根元の順番で馴染ませる
- ドライヤーで根元からしっかり乾かす
- ヘアアイロンをするならここのタイミングで
- プリュムワックスを髪の表面につけて艶出し&保湿をする
①オイルをつけて乾かす②仕上げにワックスを使うという2STEPのケア&スタリングがおすすめ。
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髪表面のデコボコ、ヘアキャストやスタイリング剤を落とすシャンプー方法
髪にくっついてしまったヘアキャストやスタイリング剤のカスは、正しいシャンプー方法でしっかり落としてあげましょう。
頭皮と髪汚れを落とす正しいシャンプー方法は以下の通り。
- お風呂に入る前にヘアブラシでホコリを落とす
- シャワーのお湯で予洗いをしておおまかな汚れを落とす
- シャンプーをつけたら、頭皮を指の腹でマッサージするように髪を洗う
- 洗い残しがないようにしっかりすすぐ
- コンディショナーおよびトリートメントを馴染ませてすすぐ
ポイントは、予洗い。じつはお湯だけの予洗いで頭髪の80%の汚れは落とすことができるんです。
予洗いに時間をかけることで、シャンプーの泡立ちが格段によくなり、汚れ落ちもアップします。
ぜひ、試してみてくださいね。
キューティクルを整え、キメのある髪へ
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髪の表面のキューティクルを整える&内部から補修する酸熱トリートメント
酸熱トリートメントが髪の表面を滑らかにし、でこぼこ&ガタガタした髪を素直にまとまりやすくします。
それは主に以下の2つの効果によります。
①髪の毛表面のキューティクルの補修
キューティクルの補修: 髪の表面を覆うキューティクルは、髪を保護し、艶を与える役割を担っています。
しかし、熱や摩擦、紫外線などのダメージによってキューティクルが剥がれたり、乱れたりすると、髪の表面がでこぼこ&ガタガタになり、手触りが悪くなります。
酸熱トリートメントは、髪のキューティクルを補修し、髪の表面を整える効果があります。
これにより髪が滑らかになり、まとまりやすくなります。
内部のダメージ補修
酸熱トリートメントは、髪の内部まで浸透し、ダメージを受けたタンパク質や栄養分を補充することができます。
髪の内部が補修されることで、髪が弾力を取り戻し、しなやかでまとまりやすい状態になります。
酸熱トリートメントによるキューティクルの補修と内部のダメージ補修が相乗効果を生み、でこぼこ&ガタガタした髪を素直にまとまりやすい美しい髪に変えてくれます。
これにより、手触りが良く、扱いやすい髪を手に入れることができるのです。
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髪の毛がデコボコ、ガタガタになる原因とは?改善方法まとめ
髪の毛がデコボコ、ガタガタしてしまう原因と対策は以下のとおり。
- 生まれつきの連珠毛という髪質:ヘアケア&スタイリングでカバー
- 年齢による髪質変化で起こるくせ毛:ヘアケア&スタイリングでカバー
- 毛結節性裂毛症:傷んだ部分をカット
- ヘアキャストの付着:正しいシャンプー方法で落とす
- スタイリング剤の残りカス:正しいシャンプー方法で落とす
- キューティクルが傷んだ髪:酸熱トリートメントでダメージ補修する
髪の毛がデコボコ、ガタガタして困っている人は参考にしてみてくださいね。
参考文献
[1] 品川シーサイド 皮膚・形成外科クリニック 性裂毛症