海水浴からの帰り道、髪を触るとギシギシ・ゴワゴワしませんか?
海水は髪にあまり優しいものではないですし、紫外線によるダメージも気になりますよね。
このページでは毛髪診断士が、知っておくべき髪の毛と海水の関係について解説しています。
なぜ海で泳ぐと、髪はギシギシ・ゴワゴワになるほど傷むのでしょうか?
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
海水が髪に与える影響
海水が髪に与える影響は以下のとおり。
- 髪の毛がアルカリ性に傾く
- 水分を奪われて乾燥する
- 色落ちする
髪の毛がアルカリ性に傾く
髪の毛は通常pH5.5の弱酸性です。
しかし、海水はpH8.1の弱アルカリ性です。髪の毛が海水に触れるとアルカリ性に傾くことになります。
アルカリ性領域では髪の毛のキューティクルが浮き上がってしまったり、毛髪自体が膨らんでしまったりします。
そうすると、指通りが悪くなり、ギシギシ・ゴワゴワした質感になります。
水分を奪われて乾燥する
海水は塩分が多く含まれており、それが髪の毛から水分を吸収し、髪の乾燥を引き起こします。
これにより、髪はパサつきやすくなり、ダメージしやすくなる可能性があります。
色落ちする
海水は髪の毛を脱色する作用があります。
この現象は特に、カラーをした髪の毛や、パーマをした髪の毛に顕著に現れます。
紫外線が髪に与える影響
紫外線は肌だけでなく髪にも影響を与えます。
髪の毛の一番外側にあるキューティクルはいくつかの層で出来ているのですが、その層と層の間にMEA(18-メチルエイコサン酸)と呼ばれる脂質が存在し、このMEAが髪のツヤやなめらかさを決定しています。
MEAは紫外線に弱く、太陽の光を浴び続けてMEAが失われた髪はキューティクルも剥がれてしまう、いわゆるダメージ毛に。
肌の日焼けは目で見て分かりますが、髪の日焼けはパサパサになってはじめて気づきます。
そのほかにも紫外線は髪の色を決めるメラニン色素を分解するため、脱色したような茶色の髪になったり、ヘアカラーをしている場合には色落ちしたような見た目になるので注意が必要です。
髪へのダメージ予防と補修
髪は肌とは違い、ケラチンタンパク質の繊維の集まりで出来ています。
一度ダメージを受けると自己回復ができません。
そのため、綺麗な髪を維持するためには、以下の3つがポイントになります。
- ダメージを予防する
- 海水はすぐに習い流す
- ダメージを補修する
ダメージを予防する
ダメージを予防するために、海へ行く前はヘアオイルでスタイリングしましょう。
油分ベースのヘアオイルは海水を弾き、海水が染み込むのを防いでくれます。
UV対策ができるものもありますが、海水汚染防止の観点から、リーフセーフ処方のものが良いでしょう。
リーフセーフ処方とは、サンゴ礁に有害な紫外線吸収剤を含まない、海洋環境に優しい処方のことです。
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すぐに洗い流す
海水浴後は、すぐにシャワーで髪を洗いましょう。
もし海水で髪が濡れていなくても、潮風などの影響もありますので、しっかり洗うことをおすすめします。
ダメージを補修する
髪の毛はケラチンでできています。
海の水を浴びたり、紫外線の影響を受けた髪はケラチンタンパク質に損傷がある状態。
そんなときはトリートメントでケラチンタンパク質を補給してあげましょう。
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髪を内側からしっかり補修。保湿成分を配合しているため、髪の潤いを保つことができます。
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海水と髪の関係まとめ
海水が髪に与える影響は以下のとおり。
- 髪の毛がアルカリ性に傾く
- 水分を奪われて乾燥する
- 色落ちする
それらの対策としては、次の3つが効果的です。
- ダメージを予防する
- 海水はすぐに習い流す
- ダメージを補修する
海水から髪を守って美しい髪を維持しましょうね。