なんだかシャンプーを変えたら髪がきしむ。最近シャンプーすると指通りがよくない。
一体どうして?そんな疑問をお持ちの方へ。
シャンプーすると髪がギシギシする理由について、毛髪診断士が解説します。
髪がきしむ原因を知ることで、自分の髪質にあったシャンプーを選ぶことの手助けになれば幸いです。
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。
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なぜきしむの?シャンプー後に髪がギシギシする5つの原因
シャンプーすると髪の毛がギシギシときしむ場合、以下の5つの原因が考えられます。
- 正しく予洗いできていない
- シャンプーが髪質に合っていない
- トリートメントの使用量が少ない
- 髪のダメージが進行している
- シャンプー方法が間違っている
正しく予洗いできていない
予洗いとは、シャンプー前のお湯洗いのこと。
シャンプー前の「予洗い」が不十分だと、髪がギシギシときしむことがあります。
予洗いを丁寧に行うとシャンプーの泡立ちが良くなり、きめ細かい泡がクッションとなることでキューティクルに負担をかけません。
可能であれば3分程度、シャワーのお湯で優しく洗うように心がけましょう。
髪全体にお湯をしっかり馴染ませてから洗うと、泡立ちが良くなりきしみが軽減されるケースが多いです。
シャンプーが髪質に合っていない
髪のきしみを感じるのが、シャンプー中やシャンプー後だけである場合は、シャンプーに配合されている洗浄成分が強すぎる可能性も。
シャンプーには「界面活性剤」が洗浄成分として使われています。
この界面活性剤の合うor合わないは人それぞれであり、一概にこの成分だから髪がきしむということはいえません。
しかし、シャンプーそのものが髪質に合っていないと髪のきしみが目立つことが多いです。
界面活性剤 | アニオン界面活性剤 | 両面界面活性剤 | ||
分類 | 高級アルコール系 | 石鹸系 | アミノ酸系 | ベタイン系 |
合う人 | 汚れを落としたい人 | ダメージ毛・くせ毛・敏感肌 | ||
合わない人 | ダメージ毛・くせ毛・敏感肌 | 皮脂分泌多い人・整髪料をたくさん使う人 | ||
洗浄力 | 強 | 普通 | 弱 | |
刺激 | 強 | 弱 | ||
価格 | 安い | 高い | ||
商品数 | ◎ | ◎ | △ |
洗浄力の強い界面活性剤は、人によっては本来髪や地肌に必要な「皮脂」や「うるおい成分」を過剰洗浄してしまいます。
その結果「髪がきしむ」と感じる方は少なくありません。
一方、髪がギシギシときしみにくいとされるシャンプーはアミノ酸系、ベタイン系の界面活性剤を使ったシャンプーですが、お値段はちょっとお高めになります。
アミノ酸&ベタイン系界面活性剤のシャンプー
4,900円 (税込)
11,000円 (税込)
8,980円 (税込)
※上記は植物の一般的な性質を述べたもので、化粧品の効能を示したものではありません。
トリートメントの使用量が少ないと髪がきしんでしまう
トリートメントの使用量が少ないと、シャンプー後のきしみが出やすくなるので注意しましょう。
特に、高価なトリートメントを使っていると「少しでも長持ちさせたい」とか「もったいない」と感じてしまうもの。
そのせいで、本来使うべき量の半分程度しか髪に馴染ませない方もいらっしゃいます。
そもそもシャンプーは「髪を洗浄するための製品」。
髪を綺麗に保つため、ある程度のきしみ感が出てしまうことは珍しくありません。
シャンプーはトリートメントで保湿することが前提として作られています。
ですから、トリートメントは毛先までいきわたるように使いましょう。
合わせて読みたい記事
髪のダメージが進行して、傷んでしまっている
シャンプー中やシャンプー後に髪がきしむ方の多くは、髪のダメージが進行している可能性が高いです。
美容院でのカラー、パーマ、縮毛矯正などの化学的ダメージをはじめ、おうちでのドライヤーやアイロン、コテなどによる熱ダメージが代表的なものです。
加えて、寝ている間の摩擦ダメージや、外出中の紫外線ダメージなど、髪が傷む要因はさまざまです。
髪はケラチンタンパク質できた繊維のようなものなので、一度傷んでしまうと自己再生することはありません。
合わせて読みたい記事
「あなたの髪のダメージレベルはどのくらい?一度傷んだら戻らないって本当?毛髪診断士が解説」
シャンプー方法が間違っている
シャンプー方法が間違っていると、髪がきしみやすくなります。
とくに、以下のようなシャンプーをしている方は要注意。
- 髪の毛同士をゴシゴシ擦り合わせている
- 髪を十分に濡らさずにシャンプーしている
- すすぎに時間をかけていない
間違ったシャンプー方法は、髪に大きな負担をかけてしまうことに。
界面活性剤が頭皮や髪の毛に残らないよう、丁寧に洗い流すこともとても大事です。
最初にお話した「予洗い」と合わせて、ご自身のシャンプー方法を見直してみてくださいね。
合わせて読みたい記事
「シャンプーの二度洗いは髪に良い?悪い?メリットとデメリットについて」
シャンプーすると髪がギシギシときしむ原因と対策、まとめ
シャンプーすると髪の毛がギシギシときしむ場合、以下の5つの原因が考えられます。
- 正しく予洗いできていない
- シャンプーが髪質に合っていない
- トリートメントの使用量が少ない
- 髪のダメージが進行している
- シャンプー方法が間違っている
ぜひ参考にしてみてくださいね。