毛先がパサパサ広がる、うねるせいで上手にまとまらない。
その3つの原因と、それぞれの対処法を現役美容師さんに解説してもらいました。
まとまらない髪の対処法はさまざまですが、手軽さと即効性ならスタイリングが効果的。
髪をまとめるためのおすすめのスタイリング剤&ヘアセット方法もご紹介します。
- ヘアメイクアーティスト
- Genki@geeeeenkii
- 渋谷CALAMARIの代表。
ブリーチやカラー、似合わせカットが得意。
CONTENT
なぜ毛先がまとまらないの?考えられる3つの原因と対処方法
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毛先がまとまらない理由3 つ
毛先がまとまらない理由は、大きくわけて以下の3つです。
- くせ毛など生まれつきの髪質
- 髪のすきすぎによるもの
- 髪のダメージによるもの
それぞれの原因を解説しながら、対策方法をご紹介します。
くせ毛などの生まれつきの髪質
髪がまとまらない原因1つ目は、生まれつきの「くせ毛」の髪質。
くせ毛は直毛とは毛髪内部のタンパク質構造が異なっています。
- 直毛:親水性と疎水性のタンパク質の配置が均一
- くせ毛:親水性と疎水性のタンパク質の配置が均一
このような理由からくせ毛の人は髪の毛がまとまらなくなります。
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くせ毛で髪がまとまらない場合の改善方法
- 縮毛矯正をかける
- くせ毛を活かした髪型にする
縮毛矯正をかける
生まれつき、先天的なくせ毛の髪質は、根本的に「治す」ことは残念ながらできません。
もし直毛のようなストレートの髪にしたいなら、縮毛矯正が一番効果的です。
とはいえ、縮毛矯正にもデメリットがあります。
- ヘアダメージが大きい
- 値段が高い
- 定期的にリタッチが必要
また縮毛矯正と、ストレートパーマは次のような違いがあります。
- ストレートパーマ:基本的にパーマを戻すもの、薬剤のみでの施術
- 縮毛矯正:薬剤と熱を使用し、くせ毛の形状を変える
生まれつきのくせ毛のうねりが弱い場合、ストレートパーマ(コスメストレート)でもまとまる髪にできることもあります。
ただし、強いくせ毛はストレートパーマではまとまる髪にはできません。
縮毛矯正にすべきかどうかは美容師さんに相談してみましょう。
合わせて読みたい記事
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くせ毛を活かしたヘアスタイルにする
もう1つの選択肢として、くせ毛を活かしたヘアスタイルを選んでみませんか?
毛先のハネ&広がりを上手に活かしたボブ
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髪を「すきすぎる」とまとまらなくなる
髪がまとまらない原因、2つ目はヘアカットでの髪のすき過ぎです。
髪の毛をすく=毛量調整です。
髪の毛をすく理由は以下の通り。
- 髪の毛に動きをだす
- 毛先を軽くする
- シルエットを整える
ヘアカットにおいて、ワンレングス出ない限りは毛量調整を行うのが一般的です。
しかし、髪をすき過ぎて毛先がスカスカになると、パサついて広がる原因になります。
そのような場合はすいた毛先をカットすることで解消します。
ヘアカットで髪をすき過ぎた場合対処方法
- 毛先を数センチカットして、まとまりやすい髪に
- ヘアオイルをつけてブローしてダメージも補修
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ダメージを受けて傷んだ髪は、水分量が低下してまとまりにくい
髪がまとまらない原因3つ目は、髪のダメージです。
髪の毛が傷んでしまうのには理由があります。
- ヘアアイロンやコテ、ドライヤーの使用による熱ダメージ
- ヘアカラーやブリーチ、パーマによる薬剤ダメージ
- 強い紫外線の照射によるダメージ
- ブラッシング&寝具との摩擦ダメージ
- 髪を自然乾燥させている
一度ダメージを受けた髪は戻ることはありません。
髪のダメージ具合をエルフチェックしたい方は「あなたの髪のダメージレベルはどのくらい?一度傷んだら戻らないって本当?毛髪診断士が解説」をチェック!
ダメージを受けて毛先がまとまらない場合の対処方法
ヘアダメージを受けている場合は、髪を保湿して補修してあげることが大切です。
傷んだ髪を保湿&補修する方法は以下のものが効果的です。
- ヘアマスクやヘアパックスを使う
- ヘアケアとして、髪を乾かす前にヘアオイルをつける
- リバースケアをしてみる
- ヘアバームでスタイリングする
ヘアマスクやヘアパックを使う
ヘアマスクやヘアパックは保湿力が高く、ハイダメージ毛に適しています。
毛先がまとまらないとかんじてきたら、週に2回〜3回、普段のトリートメントに置き換えて使用するか、シャンプーとトリートメントの間に使いましょう。
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髪を乾かす前にヘアオイルをつける
傷んでしまった髪には、お風呂の中でのトリートメントに加えて、髪を乾かす前にヘアオイルをつけると効果的です。
とくに、傷んだ髪はドライヤーでの摩擦で指通りが悪くなってしまいがち。
そんな時はヘアオイルを馴染ませてから髪を乾かすと、うるおったサラサラ髪を実感できます。
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リバースケアをしてみる
リバースケアとは、普段シャンプー→トリートメント→ヘアオイルという順番でヘアケアしているものを、ヘアオイル→トリートメント→シャンプーという順番でケアするものです。
順番が真逆になるので「リバースケア」といいます。
リバースケアは最近SNSでも美容師さんやインフルエンサーさんがおすすめのヘアケア方法として発信しています。
リバースケアについて詳しく知りたい方は「リバースケアとは?適切な頻度やメリット&デメリットについて解説」をチェック!
ヘアバームでスタイリングする
ヘアバームはスタイリング力と保湿力両方を併せ持っているので、毛先がまとまらない人の強い味方に。
とくに、毛先がまとまらないと悩んでいる人は髪の艶もないことがほとんど。
ヘアバームは油分で艶髪も叶う便利アイテム。ぜひ一つは持っておきたいですよね。
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ヘアオイルとヘアバームを使ったスタイリングで毛先をまとめる
毛先をまとめるなら、スタイリングが手っ取り早いです。
簡単な方法を以下にまとめました。
髪をまとめるスタイリング方法
- 髪を根本から濡らす
- 目の荒いクシで髪を整える
- ヘアオイルを毛先→中間→根本の順番につける
- クシでオイルを均等に伸ばす
- ドライヤーで根本からブロー
- アイロンをする場合はしっかり髪が乾いてから
- ヘアバームを馴染ませてヘアセット
1.ドライヤー前にヘアオイルを髪に馴染ませる
髪が濡れているときには、ドライヤー前にヘアオイルをつけましょう。
(もちろん乾いている髪でもOKです)
適量を手に取り、パサつきやすい毛先を中心にヘアオイルを塗布していきます。
毛先→中間→根本の順になじませましょう。
髪の毛は毛先が一番傷んでいます。
ハイダメージ毛は毛先がスポンジのようにオイルを吸い込みます。
2.目の荒いコーム(クシ)でとかす
クシで髪を整えて、ヘアオイルを均等になじませていきましょう。
3.ドライヤーでブロー
ドライヤーは頭から20センチほど離し、上から下の方向に風を当てるようにしましょう。
キューティクルの向きに合わせることで、ツヤが出やすくなりますよ。
そして、乾かす順番は根本→中間→毛先。毛先は一番乾きやすい部分です。毛先を先に乾かしてしまうと、乾かし過ぎでパサパサと広がってしまうことも。
知っておきたい豆知識「ダメージヘアにつながるオーバードライとは?ドライヤーで髪を乾かす時の注意点について」も合わせてチェック!
乾きにくい根本や襟足、耳上ら乾かしましょう。その間に毛先はほぼ乾くので、最後にサラッと乾かすだけでOKです。
ドライヤーは一点に当てないように、小刻みに振りながら。ある程度乾いたら、ブラシで少し引っ張りながら乾かすとまとまりやすくなります。
まとまる髪にするためにはドライヤーで乾かしすぎないこともポイント。8、9割乾いたと感じるところでストップ。髪の毛に手で触れてみて「まだ少しひやっとするかな?」と感じるくらいが目安。
最後にドライヤーの冷風でキューティクルを閉じれば完成です。冷風を使うことで髪の毛にツヤが出ますし、ドライヤー後の髪の毛の爆発も抑えられますよ。
髪が乾いている状態であれば、ブラシを使うところからやってみてくださいね。
4.ヘアバーム(ワックス)をつけてヘアセット
最後に、髪がまとまりにくい部分を中心に髪全体にヘアバームを馴染ませます。ヘアバームを適量とり、温めながら手のひらに伸ばします。
一気につけすぎないこと、それからしっかり伸ばしてから髪につけるのがコツ。ヘアセット前と、ヘアセット後を比較してみましょう。
ヘアオイルとヘアバームバーム(ワックス)を使ったスタイリングなら、ご自宅で簡単にまとまりやすい髪型をつくれます。
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髪の毛先がまとまらない3つの原因と対処方法まとめ
髪の毛がまとまらない3つの原因をまとました。
- 生まれつきの髪質(くせ毛)によるもの
- 髪の「すきすぎ」によるもの
- ヘアダメージによるもの
対策方法は以下のとおり。
- 縮毛矯正をかけるorくせ毛を活かしたヘアスタイルにする
- すきすぎた部分をカットする
- ヘアケアアイテムを使う、スタイリングする