髪の毛がまとまりにくい、ボサボサしやすいのは湿気が多い日。
「湿気で髪の毛がボサボサになってしまう」
「雨の日のまとまらない髪の毛の対策が知りたい」
このようなお悩みをお持ちの方が多いです。
今回は、美容師が湿気で髪の毛がボサボサになる原因と対策方法を詳しく解説します。
髪がまとまらない、広がるのはなぜ?
髪質や湿気以外にもなにか原因があるのでしょうか。
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。
なぜ湿気で髪の毛はボサボサになるの?原因を知ろう
湿気で髪の毛がボサボサしたり広がったりするのは「水分」が原因。
髪の毛は、大きくわけて2つのタイプがあります。
- 水分を吸収しやすい髪質(吸水性を持つ髪質)
- 吸収しにくい髪質(撥水性を持つ髪質)
水を吸ってうねりが発生する髪は「吸水性が高い髪質」に分類されます。
よってそのような髪質の方は、湿気で髪の毛がボサボサになりやすい、といえます。
なぜ水分を吸収しやすい髪質になるの?
水分を吸収しやすい髪質になる原因は以下のとおり。
- 水を弾くキューティクルが剥がれてしまった
- 毛髪密度が低下し、スポンジのようになってしまった
- 生まれつきのくせ毛
キューティクルが剥がれてしまった
髪の毛はダメージを受けると、一番外側にあるキューティクルが剥がれてしまいます。
そうすると内部のコルテックスが剥き出しにあり、湿気から髪を守ることができなくなってしまいます。
毛髪密度の低下
ダメージが進行すると、コルテックスにダメージポケット(損傷部位)が多くなり、毛髪密度が低下します。
そうなれば、髪の毛はスポンジのように湿気を吸いやすくなってしまいます。
生まれつきのくせ毛
直毛は吸水性のあるコルテックスと、撥水性のあるコルテックスが均一に並んでいます。
ところが生まれつきのくせ毛は、2つのコルテックスの分布が不均一です。
よって、髪の毛が湿気を吸うと歪な形に膨らみ、うねりが発生します。
下の図を見てみましょう。
このように、断面図を見るとわかりやすいように、直毛とくせ毛は内部構造が異なっています。
くせ毛の場合は、湿気から髪を守る対策が必要です。
湿気で髪の毛がボサボサになりやすい人
上記を踏まえ、湿気でボサボサになりやすい人は以下のとおり。
- ダメージヘア
- エイジング毛
- くせ毛
湿気で髪がボサボサ!防ぐための具体的な対策
湿気による髪の毛のボサボサを抑える対策方法は、以下の3つが効果的です。
- 傷んだ髪を切る
- 毛髪補修成分の入ったヘアケア製品を使う
- ヘアオイルやヘアバームで水分や湿気から髪を守る
1.ダメージで傷んでしまった髪をカットする
対策の1つ目は、傷んだ部分の髪の毛を切ること。
髪の毛は爪と同じで、ケラチンタンパク質の繊維が集まってできています。一度傷んだ部分は自己再生しません。
傷んで広がる髪は毛先だけでもカットをするとまとまりが良くなります。
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リペアトリートメントをする
対策の2つ目は、傷んだ部分の毛髪補修をすること。
ダメージ用のトリートメントにはダメージ補修成分と保湿成分が入っています。
毛髪補修された髪は、湿気の影響を受けにくくなり、指通りの良さを実感できます。
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毛髪補修できるシャンプー&トリートメント
キューティクルが剥がれると、髪の毛の内側のうるおいや栄養が流出しやすくなります。
だからこそ、毎日のホームケアで不足した成分を補って保湿&毛髪補修することが大切です。特に、湿気で髪の毛がボサボサする場合は保湿&毛髪補修できるシャンプー&トリートメントを。
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酸熱トリートメントは、髪のキューティクルを補修し、髪の表面を滑らかに整えることで、水分の吸収を抑え、髪の膨らみを軽減します。
また髪の内部のダメージによって流出したタンパク質を補うことで、髪の弾力としなやかさを向上させます。
これにより、湿気によってうねりやすくなる髪も、まとまりやすく扱いやすい状態になります。
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ヘアオイルを使う
髪の毛が湿気でボサボサになりやすい方は、ヘアオイルで水分バランスを整えましょう。
油分の多いヘアオイルで髪をコーティングすると、水分吸収&膨張による髪の毛ボサボサを対策できます。
特に、雨の日や湿気の多い日の朝晩ともににヘアオイルでの保湿ケアをすると広がりにくい髪に。
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湿気で髪の毛がボサボサ、その対策まとめ
今回は、湿気で髪がボサボサになる原因と対策方法を解説しました。
あなたの髪が思うようにまとまらないのは、髪内部の構造と水分吸収に原因があります。
ダメージを補修するヘアケアと、水分から髪の毛を保護するスタイリング剤を使うことで、その髪悩みを解決できますよ。