パーマとヘアアイロンorコテ、ダメージが強くて髪が傷むのはどっち?

パーマとヘアアイロン・コテ、ダメージが強くて髪が傷むのはどっち?

ヘアセットでヘアアイロンやコテを使っていると「パーマの方が良いのかな」と考えたこと、ありませんか?

このページでは美容師がパーマとヘアアイロンorコテ、どちらが髪が傷むのか解説しています。

\ 教えてくれたのは /
    ヘアメイクアーティスト 江川 徹
    • ヘアメイクアーティスト
    • 江川 徹@tooru_f.hair_salon
    • 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。

種類によって異なる!パーマの髪へのダメージ

パーマはその種類や使う薬剤、施術方法によって髪の傷み具合には違いがあります。

パーマは大きく分けて以下の2つの種類に分かれます。

  • デジタルパーマ
  • コールドパーマ

一般的にデジタルパーマは髪へのダメージが大きく、コールドパーマの方がよりダメージが小さくなります。

それぞれどのような施術を行うのか、具体的に説明していきますね。

デジタルパーマは長持ち!でも薬剤&熱によるダメージが

デジタルパーマは、ふんわり可愛いカールが長持ちする美容室でも人気の高い施術のひとつ。

その内容はパーマ剤を使い、60~80度の高温で髪の形状を変化させるというもの。

薬剤・熱、それぞれのダメージが髪への大きな負担となるため、デジタルパーマは美容室の施術の中でも縮毛矯正に次いで髪へのダメージが大きなものです。

髪質や髪の毛の状態によってはパーマをかけた後に、パサパサになってしまうことも。

失敗してしまったり、何度も繰り返してダメージが蓄積することによって切れ毛や枝毛の原因にもなるので、パーマをかける前には美容師さんとのカウンセリングが重要です。

最近では弱酸性低温デジタルパーマという新しい種類のパーマも登場、髪の毛が傷まないパーマとしてお客様にすすめる美容師さんも少なくありません。

弱酸性低温デジタルパーマの特徴は以下の3つ。

  • 髪の毛の弱酸性を保ったままパーマをかける
  • 通常のデジタルパーマより低温(40℃~60℃)
  • 加熱する時間が短い

従来のデジタルパーマに比べると弱酸性低温デジタルパーマは髪へのダメージがより少なく髪を傷めないのは確かです。

コテを使って巻いたように柔らかい質感に仕上がるのも、女性から人気のあるポイントです。

とはいってもダメージが少なく髪が傷みにくいだけで、頻度が高ければ髪が傷んでしまうことに変わりはありません。

デジタルパーマや縮毛矯正は失敗してしまうと見た目が大変なことになってしまいます。

その失敗を誤魔化すために焦ってストレートパーマや再度、縮毛矯正をかけるのはNGです。

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コールドパーマはダメージが少ない!でも長持ちしない

コールドパーマの特徴はデジタルパーマと違い、髪の毛への熱ダメージはありません。

髪へのダメージが軽減できるため、パーマやヘアカラーを繰り返して髪が傷んでしまっている場合にはコールドパーマがおすすめ。

コールドパーマは、ショートヘアやボブなどの短い髪型にもかけやすい種類のパーマでもあります。

髪へのダメージを減らすことのできるコールドパーマですが、デジタルパーマと比較するとあまり長持ちしません。

1か月程度でゆるくなり、それ以降は少しずつ取れていってしまいます。

熱ダメージがないコールドパーマですが、薬剤を使う点ではデジタルパーマと同じ。

大切なことなのでもう一度、パーマをかけると髪の毛は必ず傷みます。

傷みにくいから、とコールドパーマが取れてしまったからと何度も繰り返せば髪は傷んでしまいます。

美容師さんに毛髪状態をしっかり見てもらってから、パーマをかけることをおすすめします。

濡れている方がカールがでるコールドパーマ

コールドパーマは髪の毛が乾いているときよりも「濡れている状態」の方が、カールやウェーブがしっかり出ます。

その反面、乾かすとパサついて見えるという特徴があります。

そのため、そのままドライヤーをかけるとパサパサに傷んで見えてしまうこともあるります。

パーマをかけたら髪が傷んでしまった、と思ったらまずヘアケア・スタイリング剤を使ってみましょう。

それだけで見た目が全然変わることもあります。

コールドパーマのヘアセットにおすすめなのは、しっとりと髪をまとめるヘアバーム系のワックスです。

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パーマとヘアアイロンorコテはどっちが髪が傷まないの?

  • ヘアアイロン・コテでヘアセット
  • 美容室でパーマをかけてもらう

どちらが髪へのダメージは少なく抑えられるのでしょうか。

これは、ヘアアイロンやコテでヘアセットした方が髪が傷みにくいです。

さらにいえば、ヘアアイロン・コテを「正しく」使えばより髪への負担が減ります。

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パーマは薬剤を使うため、毛髪内部から傷む

パーマは、薬剤で髪の毛内部の強いタンパク質結合(ジスルフィド結合)を強制的に切断し、再結合する施術

そのため、毛髪内部からダメージを受けます。

さらに、ジスルフィド結合を切るため、髪表面を覆っているキューティクルを開かなければなりません。

パーマをかけるということは、髪内部のタンパク質構造だけでなく、キューティクルにも大きな負担がかけることになります。

ヘアアイロンは毛髪表面の熱ダメージで傷む

ヘアアイロンやコテでのヘアセットは、髪の毛の結合のなかでも弱い「水素結合を利用します。

水素結合は髪が濡れると切れて、水分が飛ぶとき(髪が乾くとき)に再結合する弱い種類の結合でしかないので、髪へのダメージは少なくて済みます。

強い結合を強制的に薬剤で切断して再結合するパーマに比べ、弱い結合を利用するのがヘアアイロン・コテの方が髪は傷みにくいです。

美容室でパーマ剤を塗布するときは、基本的に頭皮には薬剤がつかないようにしますが、根元からふんわりさせるパーマや全体にくるくるしたパーマをかける場合には、どうしても頭皮にパーマ液がついてしまいます。

お肌や頭皮が敏感だと、パーマをかけるたびに髪の毛だけでなく皮膚まで傷ませてしまうリスクがあることを考えるとヘアアイロン・コテならそのリスクを避けることもできます。

ヘアアイロン・コテに加えて、おうちヘアケアを

ダメージを受けて髪が傷んでしまっている場合は、基本的にパーマをかけることはおすすめできません。

どんなに傷まないパーマでも、パーマ液や熱ダメージが原因で髪の毛がパサパサに乾燥したり、ビビリ毛になったりする可能性があるからです。

髪の毛は繊維のようなケラチンタンパク質でできています一度傷むと自己再生ができません。

傷みやすい髪質や傷んでしまった髪にはヘアアイロン・コテを使っていろんなヘアスタイルを楽しむようにしましょう。

ヘアアイロン・コテでの巻き髪を基本としていれば、その日によってさまざまな髪型やアレンジ、カールの強さなどの変化をつけることができます。


アイロンやコテを使うときの注意点

温度が高い方がしっかりセットできる180度くらいの方がカールやストレートの持ちがいい分、髪へのダメージが大きくなってしまいます。

  • 150度程度の低温で時間をかけてスタイリング
  • 180度の高温で手早くスタイリング

これら2つは美容師の意見も分かれるところです。

おうちでヘアアイロンを使うときはまずは150度からスタートし、慣れてきたら徐々に温度を上げていくのが良いでしょう。

また、髪の毛が太い方や剛毛さんの場合、アイロン・コテを使っても温度が低いとカールが付きにくいという問題も出てきますよね。

その場合は、設定温度を上げるのではなく髪をブロッキングして細い毛束ごとにコテを当てるようにしましょう。

均一に熱が伝わることで、髪型も長持ちしますし、キレイなパーマ風ヘアに仕上がるのでぜひ試してみてくださいね。


パーマとヘアアイロンorコテ、髪が傷むのはどっち?まとめ

パーマとアイロンorコテ髪が傷むのは「パーマ」です。

その理由は以下のとおり。

  • パーマは薬剤でジスルフィド結合を切断するから
  • アルカリ薬剤でキューティクルを開くから
  • コールドパーマは髪が乾くとパサつきが目立つから

ぜひ参考にしてくださいね。